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Born To Run / Bruce Springsteen

golden(以下g):「ガツン!と理屈を飛び越えて衝撃を受ける音楽っていうのは、出会うべきタイミングっていうのがあるよね。」blue(以下b):「そうやな。そらそうなんやけど、いきなりどないしてん。」g:「今回のお題はブルース・スプリングスティーンの『Botn To Run』なんだけどね、このアルバムにはいいタイミングで出会えたなぁ、と思ってて。」b:「高校一年やったか?」g:「たいがいのクラスメイトが聖子だ明菜だとか言ってる頃...

Small Change / Tom Waits

blue(以下b):「スプリングスティーンが出たんやったら次はトム・ウェイツやな。」golden(以下g):「都会の裏通りの詩人。夜の酒場や場末のストリップ小屋みたいな裏ぶれた雰囲気がムンムン匂うアルバムジャケットもいいね。」b:「いかがわしさ満点やな。」g:「僕は『Closing Time』が一番好きだけど、このアルバムもいいよね。」b:「このサードアルバムくらいから、今のトム・ウェイツに近い超だみ声&シアトリカルな演出が始まるね...

I am A Rock

♪A Winter's day〜In a deep and dark December〜ある冬の日深く暗い12月こういう歌いだしで始まる12月の歌、サイモン&ガーファンクルの“I am a Rock”。アイ・アム・ア・ロックだなんて、なんてかっこいいステイトメントなんだと思い込んでいたんだけど、この歌のRockは文字通り「岩」のことだったんですね。訳してみたら、超引きこもりソングだった。ある冬の日深く暗い12月のこと僕はたったひとりで窓の下の街路を見ていた降り積...

A Hazy Shade Of Winter

12月も半ば、冷え込みが厳しくなってきた。低血圧がひどくて朝、起きれない。体が強ばって肩こりがひどい。右肩にひどいグリグリがあって、これをほぐそうと揉んでいたら余計にしんどくなって一日偏頭痛に苛まれた。もともと姿勢はよろしくないから、いろんなところが歪んでいるんだろう。月日は百代の過客にて僕がどうなったかを見てみ給え可能性はいくらでもあった筈僕の偏屈が災いしたものか木の葉は茶色く枯れ果て空には冬の陰...

Never Mind The Bollocks / Sex Pistols

golden(以下g):「このレコードを初めて聴いたのはめちゃくちゃ寒い冬の日だったね。」blue(以下b):「よう覚えてるわ。高校3年の冬休み前やった。」g:「高校生になってからズブズブとロックの奥深い世界に引き込まれていった僕は、ヒットチャートをチェックしたり気になるアーティストの新譜をゲットしたりする一方で、いわゆるロック・クラシックをどんどん掘り始めたんだよね。」b:「クラプトン、クリーム、ジミ・ヘンドリックス...

In The City/The Jam,Ramones/Ramones

golden(以下g):「セックス・ピストルズの登場によって大きくシーンを変えたパンク・ロックについて、もう少し考えてみたいんだけど。」blue(以下b):「以前に、ロックンロールはしゃべくり漫才やって言うたやん。パンクはそのしゃべくり漫才っぽさのわかりやすい例やろな。」g:「とりあえずシンプルに気分が上がる。そういうものを求めている若い連中があの時代にたくさんいた、と。」b:「深刻ぶったゴチャゴチャややこしいのんとか...

新宿を語る 冬

西口バスターミナル乾いた空に冬が舞うホテルの電光クリスマスツリー雪の休暇を歌ってる北風に負けたレインコートそれでも骨まで凍るほどでもない「全部洗い落とせる雨でも降らないか」って君が言ったジングルベルのアーケードラッシュの人波で暖をとる地下鉄のメロディーにさえ市民権そんなはずじゃねえだろビートルズ家路辿り疲れた古い革靴それでも履き捨てるほどにはボロでもない「半端な白夜を突き破る炎の柱立てばいい」って...

戦場のメリー・クリスマス

雪になりそうなクリスマス・イヴ。クリスマスを前に、防衛費増強やら原発稼働期限延長のプレゼントとは、のらりくらりとなんにも決めない総理大臣の割にはずいぶんと素早い決定のようで、その背景には何があったんだと訝しくなってしまうのは当然のことだろう。平和の維持のためにこそ軍備の増強は必要なのだという論調がある。平和憲法を維持してすべての軍備を手放すべきだという意見がある。どっちもどっちだろうと思う。世の中...

Briefcase Full Of The Blues / The Blues Brothers

blue(以下b):「ブルース・ブラザーズはパンクやな。」golden(以下g):「は?何をいきなり意味のわからんことを。」b:「ブルース・ブラザーズはパンクなんや。」g:「コメディアンが歌うリズム&ブルース・バンドのどのへんがパンクなんでしょ?」b:「もちろん音的にはパンクとはかけ離れてる。そこではなくて、精神的にパンクのスピリットを持ってたな、ってゆーことや。」g:「うーん、少しわかるように説明をお願いしたい。」b:「ブ...

First Snow In Kokomo

ココモに初雪が降った日インディアナ州間道路を降りてココモへとチャックが転んで頭を打って抱えてあげたら鼻血で真っ赤だったわケニーはサックスを練習してたまああんなもんよねジミー・ディーはベースを学んでたわアップルゲイトはコルネットレジーは赤ちゃんをほしがってたけどフレディーは浮かない顔だったココモに初雪が降った日ジミー・ディーはベースを止めちゃったのアップルゲイトも習えばよかったのにケニーはものすごく...

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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