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メンフィスからシカゴへ ロックのゆりかご(22)

最初にブルースってかっこいいなと思ったのは、エルモア・ジェイムスだった。高校卒業前くらいだっただろうか。FMラジオで「ロックのルーツ ブルース特集」みたいのをやっていてチェックしたのだった。それから大学生になってすぐくらいの頃にタワーレコードでベストアルバムを買った。「ロック好きとして、ブルースは聴いておかなくては」と、本やアーティストの発言からそう影響を受けていたのだったと思う。エルモア・ジェイム...

Muddy Waters ロックのゆりかご(23)

マディー・ウォータース(Muddy Waters、本名はMcKinley Morganfield。1913年4月4日 - 1983年4月30日)、ミシシッピ州イサクィーナ・カウンティ出身のブルース・シンガー、ギタリスト。シカゴにおいてエレクトリック・ギターを使ったバンド・スタイルのブルースを展開し、シカゴ・ブルースの形成に大きな足跡を残した。マディ・ウォータースには、別格感がある。王者の風格というべき存在感や、孤高の頂きに立ったものだけが持つ凛...

十字路にいたエルヴィス ロックのゆりかご(24)

サン・レコードで5枚のシングルを残したエルヴィスは、翌1955年に大手RCAと契約し、全米デビューすることとなる。1950年代のアメリカでは、音楽も人種隔離的な扱いを受けている部分が多く残っていた。当時のロックンロールのヒットソングも黒人の曲をパット・ブーンらの白人がカバーし、そのカバー版が白人向けの商品として宣伝され、チャートに掲載され、またラジオなどで流れる傾向にあった。たとえ同じ歌を同じような編曲で歌っ...

It's Raining

雨は好きか、と問われるとしたら、どう答えるだろうか。雨の日に荷物を持って出かけるのは嫌いだ。片手に傘、もう片方の手に荷物。荷物は傘の庇護の元から外れて雨が降り掛かってすでにずぶ濡れだ。足元からも雨水がしみてくる。指先が冷える。グシャッ、、、あぁしまった。水たまり。これで靴の中までもうグショグショ。。。とても不愉快極まりないシチュエーションだ。ぜんぶほったからして帰りたくなる。でも、雨が嫌いかという...

Walkin' In The Rain

Walkin' In The Rain / The Ronnets彼氏がほしい必要なのよいつの日かきっと彼に出会うわ彼はとてもシャイでルックスはほんとにかっこいい彼がどんなことをするのかが好きかどうかで私にはきっとわかる雨の中を歩くみたいに星に願い事をするように恋に落ちるの彼がそばにきてキスをするわ彼がいないとすごく淋しくなるわ時々けんかもするけどでも全然気にしない全部うまくいくのだって私たちは分かちあっているから雨の中を歩くみ...

Cloudy

曇り空空は白と灰色の曇り空時々ねそんな曇り空が覆いかぶさってくるような気分になることがある100マイルのヒッチハイクぼろを纏った子ども指先についた絵の具で鼻をすすったような笑顔僕はしばらくの間道の果てに自分の影を置き忘れてきてしまったようだ曇り空僕の思考はまとまりなく混濁模様区切りがなく境界線もなくこだまし膨れ上がるトルストイからティンカーベルまでバークレーからカーメルへポケットにはいくつかの写真と...

雨上がり

雨上がりの空の向こうで君は今日も手を振る僕は今も答え合わせずいぶん前を歩いてるとても小さな君はうつむく今こんなふうにしておくれよ肩を抱いて忘れないでつまらない笑顔のままでこの時間がたったひとつの僕らをつなぐ日になるように今何時だろうか君はどこへ行くつむじ風舞う心に届けよ(雨上がり/くるり)くるりというバンドには不思議な存在感がある。くるりがデビューした1990年代後半にはもう、デビューしてくる新しいバ...

Rainbow Connection

雨上がりのあとには、虹。「あ、虹が出てる。」その一言で、誰もが手を止めて空を見上げてしまう。虹という自然現象には、そういう不思議な魅力、大きな力がある。なぜ虹が出るのか、太陽の七色の光線が水蒸気によって屈折して、、、云々と説明できないことはないのだけれど、ではなぜ弧を描く?なぜ七色?虹の橋の袂はどうなっている?やはり本当のところうまく説明することができない。古代の人々はこの現象を何らかの超越した力...

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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