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音の食事〈焼肉〉

もうもうと立ち込める煙。焼肉という料理は、とりあえず原始的なところがいい。肉を切る。焼く。基本はそれだけ。人間が調理を覚えたほぼ最初期から、ただ肉を焼いてわいわい食べるということが行われてきた。国道沿いに少し車を走らせれば、焼肉専門店はあっちこっちにある。こんなにみんなしょちゅう焼肉食べるのかしら?と思ったりもするけど、やっぱり人気あるんだろう。もちろん、煙の臭いが髪につくとか、脂っこすぎて胃にも...

音の食卓〈ハンバーグ〉

もしあなたが好きな食べ物を問われたとき、「ハンバーグ」と答えたとすると、ずいぶんお子さまっぽい印象を持たれるだろうか。ハンバーグには残念ながらそういう印象がついてまわる。けど、例えば焼肉が原始的なごちそうだとすれば、ハンバーグこそは人類の経験値と技術を集めた上で洗練を重ねたごちそうのひとつではないだろうかと思うのです。大きさ、厚さ、焼き方はもちろん、挽き肉の挽き方、牛豚鶏の割合、玉ねぎや野菜の量、...

必ず「ん」で終わらないといけない尻取り

必ず「ん」がつかないといけない尻取り。「○ん」で始まって「○ん」で終わることがルール。緊急事態宣言 →減塩 → 円環 → 感染 → 専門 → 門番 → バンドマン → 蔓延 → 演算 → 斬新 → 震源 → 原点 → 転換 → 簡単 → 単純 → 順番 → 万感 → 感想文 → 分担 → 単品 → ピンポン → ポンカン → 管理人 → 人間 → 原因 → 印鑑 → 完全 → 前半 → 阪神 → 真剣 → 懸案 → 案件 → 権限 → 厳選 → 潜水艦 → 肝心 → 人生観 → 感電 → 電線 → 選手権 → 鍵盤 ...

音の食卓〈エビチリ〉

プリップリの海老に、衣にからんだチリソース。最初はケチャップの甘み、喉元を過ぎてから唐辛子の辛さが追いかけてくる。海老を最初に食べた人ってすごいよね。見慣れているから何とも思わないけど、あの生き物の姿って何気にけっこうグロテスクだよ。長いひげ飛び出した目、うじゃうじゃとした脚に堅いんだか柔らかいんだかよくわからない甲羅、少なくとも哺乳類系の生き物とは対極にある。まさかあの薄い甲羅の下に、あんなにプ...

音の食卓〈天ぷら〉

「和食のごちそう」といえば、パッと思い浮かぶのはスシ、スキヤキ、テンプラ。いずれも敷居の高い高級店があったり、それっぽい和食レストランの看板メニューだったり。ただ、これらの料理が「高級和食」扱いになったhのはそんなに古い話でもないらしい。スキヤキはもちろん明治の文明開化までは食べられていなかったし、スシもテンプラも江戸時代にはファーストフード的存在だったそうだ。江戸の町というのは、時代劇なんかで見...

財布紛失顛末記

あれっ???最初に気づいたのは、最寄りの駅の改札を出ようとしたときだった。ズボンのお尻のポケットに入っているはずの財布がない。。。かばん?上着?ガサゴソ、、、やっぱりない。。。・・・脳みそは高速回転でここまでの道のりを遡る。そもそもICOCAで駅に入場しているのであって、改札を通るまであったのは疑う余地がない。そのあと駅でトイレの個室に入った。そこでズボンを下ろしている。あぁ、あのときか。そういえばズ...

音の食卓〈焼き鮭 /焼き鯖〉

ホカホカのお米に焼き魚と味噌汁。日本人に生まれてよかったと思う。焼き魚の中でも一番はやっぱり鮭。こんがり焼けた鮭、ほどよい脂ののり、よく身にしみこんだ塩味は、ごはんがよく進みます。ごはん、ワカメの味噌汁、焼き鮭。これにほうれん草かいんげんのごま和えにお漬物でもあれば、もう完璧な和定食。子供の頃は魚の日はなんだかテンションが下がって「えー、さかなぁ、、、お肉がええのに。」なんてぼやいていたけれど、大...

音の食卓〈ラーメン〉

「ビートルズはラーメンだ」論。ラーメンは、ルーツは中華料理だけど、日本で独自の進化を遂げた中国にはない麺類。ビートルズの音楽のルーツはアメリカのブラック・ミュージックだけど、イギリスで独自の進化を遂げたアメリカにはない音楽。まずはここが大きな共通点。ラーメンとロックンロールがたどった歴史もけっこう似ている気がするのだ。そもそも、ラーメンの始まりは明治時代初期のこと。神戸や横浜などの港町に中華街が誕...

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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