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2021年3月

東日本大震災から10年という節目と、コロナ禍から丸1年という3月。この2つの災厄、さらに原発事故も含めた3つの災厄について考えると、人間というものは自然の原理の前にはあまりにも無力なのだと思ってしまう。人類が数千年に亘って累々と気付きあげてきたものと、自然の営みはまずもって桁が違う。そもそも人類の文明の歴史はたかだか4000年。45億年の地球の時間の中ではほんの一瞬に過ぎないのだし、細胞レベル、遺伝子レベ...

光ある方へ

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音の食卓〈あじの干物〉

年齢を重ねるごとに、洋食や揚げ物よりも和食の方が好きになってきた。若い頃に当時の大人たちがそんなことを言っていて、そのときは「ジジくせー。そーゆーもんかぁ??」って聞き流していたけど、実際そーゆーもんのようだ。和食といっても、いわゆる世界遺産と奉られるような料亭っぽいもんじゃない。もっとフツーの日本に昔からある一汁三菜的なもの。ご飯・味噌汁・お新香・あじの干物、みたいな。*...

音の食卓〈ハムサンド〉

サンドイッチは手作りがいい。パン屋さんのもコンビニのもおいしいんだけど、やっぱり野菜のシャキシャキ感とかが違うのですよね。好きでよく作るのは、ハムとレタスのシンプルなホットサンド。パンはサンドイッチ用ではなく6枚切りのまま、軽くトーストする。バターではなく、辛子マヨネーズをパンに塗って、ハムを一枚とレタスをひとちぎり。これがフツーに旨いのです。あとはトマトはさんだり、新玉ねぎの時期には生のスライス...

音の食卓〈ちらし寿司〉

Greatest Hts / Queenクイーンは、若い頃はそんなに好きなバンドではなかった。儲け主義のアリーナバンドだろ、と決めつけ、いまいち興味が湧かないままスルーしていた。なんていうんだろうか、品がなくて下世話な感じがしてたのだと思う。もっとストイックで疾走感のある音を求めていたのだろう、すごくぼってりしてギラギラした音楽のような気がしていたのだ。単純にフレディー・マーキュリーのピチピチのレオタードやムキムキの...

音の食卓〈唐揚げ〉

みんな大好き、唐揚げ。唐揚げを嫌いな人っているんだろうか。近頃はお持ち帰りの唐揚げスタンドもあっちこっちにできて益々の唐揚げ黄金時代。ニンニクや醤油がきいた濃い味のも、シンプルでプレーンなのも、サクッとした食感の竜田揚げも、とりあえず唐揚げがあれば肉食欲求は満たされるわけです。唐揚げって、チープで、取り澄ましてないところがいいよね。徹底して庶民の食べ物。安価で、満足度が高くて、食べれば誰しも笑顔に...

音の食卓〈フライドチキン〉

唐揚げが庶民的で老若男女に幅広く支持されているとしたら、ちょっとツッパって背伸びして睨みをきかせているのがフライドチキンだ。サクサクの衣とやわらかなお肉は唐揚げと同じなんだけど、フライドチキンが唐揚げと決定的に違うのは、ご飯のおかずにならないこと。醤油味はシャットアウトなのですよね。サックリしたムネ肉のところは食べやすいけど、あばらのあたりの部位は骨も多くて食べにくく、でもそこにかぶりついて骨ごと...

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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