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音の食卓〈きつねうどん〉

関西人なので、麺といえばまずはうどんです。うどんのおいしさはまずはお出汁だ。鰹や昆布でとった黄金色のお出汁の、ほんのり甘くて後口すっきりの旨み。麺は太めがいい。コシがあればいいというものでもなくのどごしと歯ごたえのバランスが大事。口当たりはやわらかくお出汁がしっかりと絡みつつ、噛むと芯にはもっちりとした食感。これはラーメンや焼きそばでは味わえない快感だと思う。具材はやっぱりお揚げ。食べ進むごとにお...

音の食卓〈ハンバーガー〉

ラモーンズはハンバーガーだ。...

わきまえる

「わきまえる」という言葉が話題になっている。事の発端となった、オリンピック組織委員会会長の発言の是非については、僕は古い世代のオッサンの古い価値観による戯言だと思うので、「それ、あかんやろ」という指摘さえすれば、大騒ぎするものではないだろうと思っている。発言の内容はもちろんアウトだ。会議が長くなることに性別による差はない。あるとすればそれは性別ではなく、論理的な考え方の構築力であったり、会議そのも...

音の食卓〈牡蠣〉

牡蠣という食べ物は、なんともなまめかしい。セクシーでエロチックな感じがする。ぷりっとふくよかな身、こってりとミルキーなコクと磯の香り。ジューシーでみずみずしいんだけど、同時にどこか生臭さがあって、生き物をまるごといただいている感じがすごくする。しかも内臓だけをすすっているような生々しさというか。もちろん嫌いではないんだけど、食べるときには少し勇気がいる。学生の頃に、友人の下宿で牡蠣鍋をたらふく食べ...

音の食卓〈ピザ〉

「500円で本場アメリカのピザが食べ放題!シェイキーズ心斎橋店オープン!」そんなニュースに飛びついたのはクラスメイトのSだった。「500円で食べ放題やってよー!今度の日曜日あたり行かへんかー。」幾人かが賛同し週末の心斎橋行きが計画される。「おまえも行くやろー?」「うん、まぁ、ええけど。」1983年、高校2年生だった。ギリギリ大阪府内にある、大阪の端っこの田舎の高校。地元の町にあるチェーン店といえば王将くらい...

2月20日土曜日、快晴

2月20日土曜日、快晴。前日までのシベリアのような極寒とはうってかわっての春のような陽気だ。ちょいとそこまで、くらいの軽い準備をして京都駅からのぞみに乗る。...

写真絵画ファインアート展 9/nine sence

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ビンとテープ、他

絵画で表現された世界を言葉で語ることは、とても難しい。言葉はイメージを限定してしまうからだ。下手をすれば、とても奥行きと広がりがあるその絵の世界観を、ある固定の解釈に誘導し、狭め、矮小化してしまうことにもなり兼ねない。ただ、上手く言葉を紡ぐことができれば、抽象的な世界観に輪郭を作ることができるかもしれない。そんな思いをこめて、あすてかさんの絵に、少し言葉を添えてみることにする。*...

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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