もうずいぶん前から、月に1回か2回、職場近くの中古CD店を覗くのが習慣になっている。10年か少し前までは、欲しいCDがたくさんあって、覗きに行く度に1枚か2枚ゲットしていた。「あ、こんなアルバムがもう中古で出てる。」「カセットテープで散々聴いたけど、これCDで持ってないんだよな。」「おっ、この人、昔けっこう好きだったんだよな。」そうやっていつの間にか、我が家のCDラックの魔窟は超魔窟と化していった...
今年は蒸し蒸しした残暑がだらだらと続くんだろうなぁ、と思っていたら、いきなりの雨続き。最高気温28℃、朝晩は23℃。これくらいなら全然過ごしやすい。もう猛暑酷暑なんてうんざりだもの。ところが、昔からそうなんだけど、そしてひょっとしたら誰でもそうなのかもしれないけど、僕は急激な温度変化や気圧の変化にものすごく弱い。それこそ「低気圧うつ」とでも呼べそうなくらい、気圧が下がると途端にやる気がなくなる。猛暑酷暑...
「地名」が好きだ。土地の名前はなぜだか僕をわくわくさせてくれる。旅行することそのものは大好きというほどでもないのに。まだ幼稚園児だった頃、大阪万博のパンフレットを見ながら「エクアドル」だの「象牙海岸」だの「ブリティッシュ・コロンビア州」だのと知らない国や州の名前や旗を見てわくわくしていた。小学生の頃、課外授業で天気図を書くのが好きだった。ラジオの声にあわせて白地図に印を書き込んでいく。浦河、晴れ、...
急に涼しくなって、なんだかどっかりと疲労ピーク。いくらでも眠れそうな感じがする。寝転がって本など読みかけても、ほんの数分でうとうとと夢うつつ、そんな秋の入り口だ。こういう体調のときは、夢と現実の境界が曖昧な音楽が心地良い。たゆたうように、ただただその音世界に身を任せていると、ふわふわと宙に浮くような気分になってくる。ある種のドラッギーな感覚で脳内トリップ。そんなレコードのひとつが、これ、ヴァン・モ...
ベージュ。明るい灰黄色。あるいはごく薄い茶色。ベージュと呼ぶといい雰囲気だけど、日本語だと「らくだ色」だ。この色は子供の頃は「肌色」と呼ばれていたけれど、今は使われなくなった。人の肌の色は一様ではないからだ。個人的にはそのことと、差別意識を助長するということは直接結びつくものではないとは思うのだけどどうなんだろう。そういうことを言うのなら、 人種差別だけじゃなく、例えば男女差別に関しても「奸」や「...
マルーンは、黒や紫を帯びた赤。この色には大人の色、高級な色というイメージがある。近似色である葡萄茶(えびちゃ)色やえんじ色を含めてそういうイメージがするのは、関西人なら阪急電車や阪急百貨店のイメージのせいもあるだろうけれど、そのせいだけでもない。深みがあって、ほろ苦くて、でも大人しか味わえない芳醇な香りと甘みがあって。ワインのイメージなのかな。ボルドーやバーガンディなど、ワインの色がそのまま色の名前...