FC2ブログ

Entries

音楽歳時記シーズン3「立春」

エルヴィス・プレスリーの歌は、季節を問わずいつだってかっこいい。なにしろロックンロールの王様だ。けど、それを承知でなんとなくだけど、僕はプレスリーの音楽に冬の匂いを感じてしまう。遅めの新年会の帰り道に酔っぱらってハナウタで歌う“I want you,I need you,I love you”の印象が強いせいだろうか(笑)。それは冗談にしても、当たらずとも遠からずなのかもしれない。プレスリーの音楽は熱い。けど、その熱さは、真夏の太陽...

日のあたる白い壁

江國香織さんが絵画について書いたエッセイ集「日のあたる白い壁」に、友人とのこんなやりとりが紹介されている。「この美術館にあるなかで、どれでも好きな絵を一枚もらえるとしたらどれがほしい?ただし絶対飾らなきゃいけないんだ。売るとか、財産として所有するとかそういうのじゃなくてね。まっ白い壁の、広いきれいな家に住んだら、とかいうのも駄目で、いま住んでいる家に、必ず飾らなきゃいけない。」いま住んでいる家に飾...

ブルースマンの恋

ブルースマンの恋 / 山川健一ブルースの本ってわりとたくさん出版されているけれど、名盤100選的なレコードの紹介+ブルースマンのバイオグラフ的なものをつらつらと紹介していることがほとんどだ。そういう本っていうのは、もちろん読んでいるときは楽しいんだけど、結局はオタク的な知識しか残らないんだな。知識は知っていて困らないんだけど、そのことで音楽を理解した気になるのはよろしくない。そういうものって音楽の本質と...

音楽歳時記シーズン3「雨水」

2月19日、雨水。この頃から、雪が雨に変わる、そういう由来の節季。この言葉の意味を裏返せば、この時期までは雪が降る、ということでもある。今年は暖かくて、雪を見たのは今朝が初めてなんだけど。Phoebe Snow / Phoebe Snowスノウっていう芸名だから、ってことでもないけれど、フィービー・スノウさんの音楽は、雪の降る夜みたいだ。音もなく、静かに、しんしんと降る雪。雪って、積もったほうが暖かくなる気がするのは雪が...

二〇世紀の歴史

アメリカやイギリスのロックを聴いていると、必然的に近現代のアメリカやヨーロッパの歴史に触れることになる。例えばザ・バンドは南北戦争のことを歌っていたし、クラッシュは英国内戦やスペイン戦争のことを、U2はアイルランドの解放を歌っていた。ボブ・ディランやジョン・レノンやボブ・マーリーは言わずもがなで、ポール・ウェラーにしろエルヴィス・コステロにしろ、歌の後ろに政治的としか言えない主張があって、もちろん最...

明るい旅情

【対蹠地】対蹠地(たいせきち)は、地球あるいは他の天体上で、ある場所とは180°逆に位置する場所である。地球においては俗にいう「地球の裏側」である。対蹠点とも言う。数学では3次元のいわゆる球以外の、抽象的な球面に対しても対蹠点という表現を使う。(Wikipediaより)後輩の女の子が、一週間の休暇を利用してパタゴニアへ一人旅に行って来たと聞いた。「パタゴニアって!?また遠いとこまで。」「片道23時間でしたかねぇ。」...

令和二年の閏日

閏日とは、暦の上の季節と実際の季節とのズレを調節するためもの。太陽暦のユリウス暦では一年を365日としているが、実際には地球は太陽の周りを365日5時間48分45秒で一周するため、だんだんとズレが出てきてしまう。その差が年に約1/4日であるため、4年に1回、1日多くすることでそのズレを修正するのだ。閏年という仕組みって、なんかいいな。いつもはいないのに、たまーにさりげなくやってきては、ハイッ、あらよっ!てズレを修...

Appendix

Profile

golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

Calendar

01 | 2020/02 | 03
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29

Gallery

Monthly Archives