小学生の頃、夏休みには毎年、家族でキャンプに出掛けることになっていた。琵琶湖湖畔のキャンプ場。湖の畔からそう遠くない山の斜面にテントを張れる場所が整備してあって、いくつもの青や黄色やカーキ色のテントが林の中に立っていた。奥の方にはいくつか、丸太でできたロッジもあった。父親の勤め先の保養所みたいなところだったのだろうか、市営か県営のものの一部を勤め先が借りきっていたのだったか。父親の勤め先の同僚やそ...
仕事で北海道に行ってきました。目的はプライベートブランドの牛乳の産地研修。20人以上の若い職員たちの引率と、自身の業務である広告媒体の取材。写真も自前で撮るのです。羊蹄山の麓にある牧場では、牛たちがのんびりと草を食んでいました。ここの牛さんたち、普段から人に優しくされているのでしょう。人が来ても怖がりません。カメラに興味津々な子も。誠実に、気持ちを込めて、牛のお世話をする酪農家の方々がいる。その牛...
8月8日、立秋。暦の上では秋といわれてもちょっとピンと来ない、まだまだ真夏の真っ盛り。ただ、一番クソ暑い時期は乗り越えた感はありますね。風や空が少しずつ秋めいてくるまで、あともう少し。今年の夏は、久しぶりにハイパーマックスに忙しかった。かった、っていうか現在も継続中で忙しいのですが。ただでさえ夏は、下期のいろんな取り組みが増える上に、新人さんが入ってきて、新人さんに教えながら自分は自分で別の大きな...
『生きて虜囚の辱しめを受けず』この言葉は、近衛文麿内閣で当時陸軍大臣だった東条英機が、戦陣訓として通達した言葉だったそうだ。捕虜になったり囚られたりするのは日本国民として恥だ。敵の捕虜になるくらいなら死ね。そういう意味の訓示を真に受けてしまった多くの若者たちが、実際は失う必要のない命を戦地で散らした。太平洋戦争での戦没者は約310万人、そのうち軍人・軍属が240万人と言われているが、もしもこの言葉...
台風の夜。向かいの疎水沿いにずらっと並んだ木々が枝と葉っぱをさわさわと揺らしている。やがてシャワーのような雨。一定のボリュームで一定の量を降らす雨の音は疲れた体に心地よい。夜11時。やたらとはしゃいでいるニュース番組の台風報道。画面の枠の下段ではテロップが延々と流れている。JR山陽新幹線 小倉~新大阪 運休、ANA300便を運休、避難勧告 奈良県黒滝村 全域、十津川村 全域・・・画面の左側では日本列島...
8月23日が処暑。夏の暑さが止まる場所という意味の節季。実際、大きな台風が去ったあと、異常な猛暑は少し後退。蒸しっと湿気が高いとはいえ、最高気温32℃とか最低気温25℃なんていう数字を見るとちょっとほっとするね。まだまだ蒸し暑いし、秋の気配とまでは言わないけれど、蝉の啼く声もすっかりおとなしくなったし、夜には秋の虫の声もする。リラックスできる穏やかな音楽でも聴いて、今日はワン・ブレイクとしよう。夏の...
Twitterあたりで、こういうハッシュタグが流行っているらしい、ってことをお気に入りのブログから教えてもらった。ビートルズ好きな曲を10曲選べば、その人の世界が分かるんだって。ほんまかよ、と思いながらも、そうかもな、なんて。ビートルズの音楽の素晴らしさのひとつに、その間口の広さがある。ちょっと音楽に興味があれば、どこからでも扉が開かれている感じ。爽やかな青春ソング、美しくセンチメンタルなバラード、権力...
8月31日。もう夏も終わるねー。若い頃は夏の終わりになんとなく一抹のさみしさを感じたものだけど、最近はもうかんべんしてよねー、って感じだな(笑)。涼しい日々が待ち遠しい。今さら気温30℃以上がぶりかえしたりした日にゃぁもうバテバテで、朝から死んでた。8月31日といえば、子供たちが夏休みの宿題片付けに追われる日、ってのが世間の常識って感じだったけど、僕は一度も8月31日まで宿題を持ち越したことがなかっ...