平成の元号も残りあとわずか、ってことで平成を振り返るときに必ず出てくるのは「バブル」。音楽シーンでバブル前夜から変わったことといえば、ブラック・ミュージックがおしゃれでかっこいいツールになったことだった。ついこの前までメタルだった男や聖子ちゃん派だった女がいつのまにかブラコン派に転向していたりして、、、まぁそういうタイプとはあまり友達にはなれなかったけど。86年~87年頃には、フレディー・ジャクソ...
古典シリーズ第4彈。中島敦。中島敦も、林芙美子や梶井基次郎とそう変わらない1909年(明治42年)の生まれ。どうやら僕は、この世代の物書きに共感度が高く強く惹きつけられるようだ。昔、教科書に「山月記」が載っていて、そのときもこれはわりとおもしろいと感じた記憶はあった。で、改めて読んでみて。こんなにもワイルドだったんだっ!と衝撃。文章の熱量が半端なくって、読んでいる間、エネルギーをたくさん受け取ってい...
「学校って何のためにあるんですか。試験は何のためにするんですか?制度は人間が必要として作ったもので、それに縛られるのは逆なんじゃないですかー。」気の弱そうな教師に向かって悪態ついていた生意気盛りの高校生の頃の自分。ビシッとしてそうな教師には言わない(笑)。あぁ、めんどくさい高校生だった。こういうことを意気がって言いたくなる年頃ってのは誰しもあるとは思うんだけど(ないか?)、その発言の影響はこの人だった...
イースターは、毎年日付が変わる移動祝祭日で、春分明けの最初の満月のあとの日曜日。今年は4月21日。次の日曜日だ。子供の頃、つまり昭和の後半の頃、イースターを祝うという風習は存在しなかった。ハロウィーンもそうだけど、教会へ通っていたとか、ミッション系の学校へ通っていたとかいう方以外は一般的なものではなかった。思えば、昭和の頃になかったものが平成の時代を通じて一般的になったものって、いっぱいある。スマ...
「こんな甘っちょろいの、女子供の音楽だよな。」この曲、わたし好きだわ、という彼女に僕はそんなひねくれた返事をした。あら、それでけっこうよ、わたし女だもの。理屈ばっかり言ってないで、もっと素直に聴いてみればいいのに。「なんていうかさ、スピリットを感じないんだよ。心かきむしられるようなブルース臭っていうか、そーゆーのがさ。よくできた作りものっぽいんだよ。」ふーん、あなたの好きだっていうロックにだって、...
「ストーンズ展、行きたかったんですけどねー。開店準備のドタバタで無理やった。」「いつまでやってたっけ。」「うーん、ゴールデンウィーク開けくらい?」「なんか、自分でミックスできるやつがすごい評判ええらしいね。」「キースのギターとミックのヴォーカルだけ聞くとか、ベースだけ大きくするとか自由に好みでできるらしい。」「えらいまた、マニアックな。」「この週末か、神戸のモザイクでフリー・ライヴがあんねん、少年...
「平成」という元号もいよいよあと数日。いろんなとこで「平成最後の」とか「平成を振り返って」みたいな事柄を目にしてきたこの数週間。なんか振り返ってみよーかとも思ったけど、30年というのはひとまとめに振り返るには正直あまりにも長すぎる。平成元年になった1989年の1月8日には、僕は下宿で卒論を書いていました。たまたまだけど、平成最初の新入社員として社会に出たことになったのですよね。だから、昭和=学生時...
さて、いよいよあと数時間で新年号。こうやってじゅうぶんな準備期間を経て元号が変わるというのは、日本中の誰もが初めての経験なんですね。昭和、平成、令和。同世代では「3つめの令和が人生最後の元号」みたいに思っている人が多いみたいだけど、新しい天皇だってもう還暦前だし、4つめはじゅうぶんありえる。皇位継承第一位は息子ではなく弟なんだから、ひょっとしたら短い4つめを経て5つめまでだってない話でもない。元号...