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◇固有名詞統一戦線、もしくは役に立たない雑学

何気に気になりませんか?なぜ、金正日はキム・ジョンイルなのに、周近平はシュウ・キンペイなのか。金正日は日本語読みでキン・ショウニチと呼ばず現地語読みでキム・ジョンイル、でも周近平は現地語読みでシー・ジンピンとは呼ばない。これは1984年に韓国の要人に関しては現地語で表記せよ、と韓国からの申し入れがあったことを受けてのもの。日本の植民地支配時代に創氏改名を押し付けられたことへの反感と自立心が背景にあ...

続・音楽歳時記 「白露」

とんでもなく強烈な台風が去ったかと思えば北海道の大きな地震。被災された方の無事と安寧な暮らしが少しでも早く戻ることをお祈り申し上げます。でも、どうしようもないよね。災害に抗う手立てはないんだと思う。いつだって自然は、人間の想定なんて、軽々と越えてくる。人間の想定を嘲笑うかのように、なんて比喩すら通用しない。自然は嘲笑ったりはしない。ただ、現象としてそこにあるだけだ。人間たちだけが勝手に、経験上から...

「かたい」おせんべい

仕事柄、校正や校閲に関わりがあって、ちょいちょい「日本語って難しすぎっ!」と思うことがあります。敬語なんかも難しいけど、やらかしがちなのは同じ意味の言葉でどの漢字を充てるのが正しいのか、ってやつ。例えば「かたい」という言葉には「硬い」「堅い」「固い」がありますが、これらはどう使いわけるのか。さて、問題です。「かたい」おせんべいは、「硬い」?「堅い」?「固い」?解りました?解けるかな?当たるかな?ほ...

♪It's Alright

疲労困憊。フラフラだ。先週の木曜日くらいかな、外出先から帰りの電車に乗って座ったとき、一瞬、脳味噌がフリーズしてなんにも言葉が出てこないような感じになった。あ、なんかヤバいぞ。とりあえずその日はさっさと眠って回復したものの、土曜日、月曜日と立て続けで大きなイベントもあって、ユンケル飲んでしのいだ。週はじめからもうフラフラだ。元々お盆明けから秋口にかけては大きなミッションがあって非常に忙しいのだけれ...

ブラックカンパニー(前編)

面接を受けたのは、秋も深まりはじめた頃だった。印刷会社、設計事務所、昼夜二交代の自動車工場やら建築現場の人足、いろんなアルバイトを経験してわかったことは、商売として扱うものは住宅や車といった大きいものより雑貨や食べ物などの小さいもののほうが向いてそうだということと、都心にスーツを着て通うのは向いてなさそうだということ。そんなとき、新聞の折り込み広告で生協の配達員の求人を見つけた。あぁ、いいかも。母...

ブラックカンパニー(後編)

ガイダンスを終えて配属が決まり、僕は次の日から郊外の市の山沿いにある配送センターへ出勤することになった。簡単な地図を片手にバスに乗ってたどり着いたのは、トラックのホームが10台分ほどの、トタンで覆われたちゃっちい建物。階段を昇り事務所の扉を開けると、そこにはリーゼントっぽく髪をアップに撫で上げて首から金色のネックレスをのぞかせたチンピラっぽいお兄さんがいた。「お、自分が◯◯くんか。今日からヨロシク。...

続・音楽歳時記 「秋分」

秋分。あの酷暑がウソみたいに、すっかりと秋の佇まい。誰だよ、今年は残暑が厳しいって言ってたのは。たったひと月で15℃近くも気温が変わるとなかなか体がついてこない。ただでさえ疲れが溜まってなかなかベストの体調とは言い難い中で、ちょっとすっきりしないなんだかなぁ感を引きづりながらぼやぼやしている今日この頃であります。こういう季節のこういう体調、スコーンとストレートなものよりもちょっとネジくったもののほ...

♪跳び箱、或いは、努力は必ず報われるか

4月にうちの部署に来て、もうすぐ半年になる新人さんがいるんだけど。彼がなかなか仕事の習得が遅くて、ちょっとみんなの悩みと心配の種になりはじめていて。不真面目な人ではないので、教えたことはとりあえず「はい。」って返事してやろうとするのですよね。「できた?」って聞くと「できました。」、でも中身を点検してみると結構めちゃくちゃで。そりゃ、わからないなりにやるんだから仕方がない。間違えて覚えればいい。で、...

204X年

時は204X年。秋の臨時国会で「禁煙法」が可決された。ついにタバコは非合法になったのだ。国会前では愛煙家たちが「タバコを吸う権利を!」とデモを行って訴えたが、世論は冷淡だった。今や日本の喫煙人口はわずかに2.6%、しかもそのほとんどは納税していない70代以上だったのだからやむを得ない。喫煙者が減るにつれて国内のタバコ農家も収入減から次々と廃業し、JTも5年前からは高齢者用の医薬品や子供のいる家庭への...

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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