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音楽歳時記「寒露」

10月8日は、「寒露 (かんろ)」。秋の長雨が終わり、秋がどんどん深まってくる頃。稲刈りもそろそろ終わり、山の木々の葉は紅葉の準備に入る時期。つまりは秋たけなわ。本来ならば、そういう心地よい秋を存分に満喫したいのですが、なにぶん仕事が忙ししぎてまるでゆとりがない。ダメですね、背伸びしてなんでも引き受けられる振りしちゃ(笑)。必死こいてなんとかやりあげても「これくらいできて当然」的な扱いになって、ます...

♪鉄橋を渡る ー大和川鉄橋17才ー

「歩いて帰れるんちゃう?」と言い出したのは真人だったか、啓介だったか。高校2年の僕たちは、家で親となんか正月を迎えてられっかよ、と大晦日に住吉大社へ初詣に行くことにした。夜8時に地元の駅に集合、住吉大社までは電車で30分くらい。人混みにもみくちゃにされながら、神社の本殿までたどり着いて、なんとかお賽銭を投げて、おみくじをひいて、そこまではまぁよかった。ひととおりの行事を済ましてしまうと、もうするこ...

♪Some Guys Have All The Luck ー三条大橋18才ー

「あーあ、やっぱり1こでも年上の方が、頼りがいがあるように思うんかねー。」そう言いながら、スミトが川へ石を投げる。京都・鴨川・三条川原。 その年の春、僕らは大学に入学して京都へ来た。メグちゃんはクラスのマドンナ的存在で、僕もスミトも、好きとかつきあいたいとか思うほどではないにせよ、漠然とした憧れを抱いていた。そんなメグちゃんに彼氏が出来たと聞いたのは秋になってしばらくたった頃。男は同じクラスの、浪...

♪霧のサンフランシスコ ーゴールデンゲート・ブリッジ24才ー

サンフランシスコの街は、思っていたより狭かった。バス・ディーポがあるのは、半島の付け根にあたる南東部の端っこのダウンタウン。そこから中心街が広がり、坂道があって、有名なケーブルカーが走っている。ケーブルカーで丘を越えれば海だ。フィッシャーマンズ・ワーフがあって、シーフードを食べさせるレストランが並んでいて、ストリートでは大道芸人たちがあちらこちらでパントマイムやら手品やらをやっている。周りにはカッ...

♪橋の下 ー宇治川橋26才ー

「これ、いけそやな。」「だいじょうぶでしょ。」「3万、山分けな。」前輪にロックがかかっているけれど、前輪をひょいと持ち上げればバイクはするすると動く。ロックはあとでぶち壊す。プレートは工具を使えば簡単にはずせる。 その時だ。「オイッ!何しとんねん!」と叫び声。続いて、「タカっさん、やばいよ。逃げよう!」と、ヒロユキ。2階のベランダから若い男が何か叫んでいる。僕たちはその場に運び出しかけていたバイク...

♪Free Falling

彼女はとてもいい子 神様と祖国を愛してて エルヴィスが大好きで 車とボーイフレンドを愛してて 郊外の町では 1日の時間がとても長い 空き地には高速道路が通ってて 僕は悪い男 彼女のことを恋しくもない 僕は悪い男 彼女の心を粉々にした 堕ちていく 僕は堕ちていく 奈落の底までまっ逆さまに 僕は堕ちていく (Free Fallin' / Tom Petty)パン屋の営業の仕...

天王寺ステーションデパート

ショー・ウィンドウに飾られた色とりどりのたくさんのメニューの中で、5才だった僕の目を奪ったのは「お子さまランチ」だった。うすいグリーンのクラシック・カー型の陶器のお皿ににぎやかに並べられた唐揚げ、ハンバーグ、エビフライ、オムレツ、フルーツ。山型にこんもり盛られたチキンライスの上には、カナダかどこかの国境が飾られていた。うわぁー、かっこいい。こんなの見たことない。でもな。贅沢だな。「タケシ、どれにす...

音楽歳時記「霜降」

霜降。霜が降りるころ、という意味で、北国や山間部では霜が降りて朝には草木が白く化粧をする頃。野の花の数は減り始め、代わって紅葉が盛りとなる頃。この一週間、ずっと雨が降っていた。そして僕はこの一週間、ずっと23時まで働いた。半分意地になっていろいろと引き受けていたら、いつの間にかパンク寸前。それに、いろいろと納得のいかないことも多くてね。ちょっとやさぐれてる。良かれと思ってやった努力はまるで報われず...

◇鳥を識る

鳥を識る / 細川博昭サイエンス・ライターの細川博昭さんは、鳥に関するあれこれを、いろんな視点から研究されている方のようで。カラスやサギが大好きな自分としては、かなり興味深く読みました。細川さんの論によると、鳥は哺乳類とはまったく違う方法で洗練された進化をした高等生物で、哺乳類と優劣をつけられるようなものではない。しかもヒトは哺乳類の中では一番鳥類に近い発達をした生き物と言えるそうで。例えば「二本足...

♪10月28日 雨の伊勢

またしても季節はずれの台風が襲いかかる週末。そんなお天気に一向に構うこともなく、伊勢へ行ってきました。Bamboo Barは近鉄宇治山田駅から徒歩5分の、風呂屋の二階にある。近隣からの苦情によりドラムは入れられなくなって、今回はkonomiさんとシモムラさんの二人めれんげ。ワタナベマモルさんもギター一本。ドラムやベース不在でギターだけで演る、となると、ついつい弾き語りっぽいものを連想してしまうと思うのですが、そう...

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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