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♪See The Sky About The Rain

電車を降りて駅を出た瞬間、空がピカッと光った気がした。え、カミナリ?まだ六月になったばかりだというのに。それとも錯覚?と思う間もなく、また、まるで切れかけた蛍光灯みたいに青白くほんの瞬間光る。西の空の雲が反射する。どどどどどど、と地鳴りのような低い響き。そう思ってすぐに、実は地鳴りなんて聞いたことはないけれど、と思う。あなたの心ない言葉で私は傷ついた、とLineのメッセージ。そんなつもりなんてなかった...

音楽歳時記「芒種」

芒種 (ぼうしゅ)は、「麦を納め稲を植う。芒ある穀類、稼種する時也」という言葉からの節季。要は、種蒔きをする時節、ということですね。いわゆる田植えの季節。田んぼには水が張られ、鏡のようにキラキラ光る。その水鏡がずっとずっと広がっている。はるか2000年3000年の昔から続く日本の初夏の風景。米を主食とする民族にとって田植えというのはとても大事な行事で、失敗するとその一年、一族もろとも村もろとも食い...

♪Life Goes On

「こないだ朝礼のあとで部長にこっぴどく怒られてさ、俺の朝礼の態度が悪いっていうんだよ。ふらふらしたり、壁にもたれたりとか、人の話を聴く姿勢じゃない、ってさ。いやー、そんな態度してたつもりないんだけど。」メシ食いながら、おもむろにTがそう話しはじめた。「うーん、そうかなー。そんな気になるようなことはなかったけど。」「ま、確かに専務の話が長すぎて。出た、いつもの具体性ゼロのスローガンだけのハッパかけ!...

♪Search and Destroy

「大城直俊さんですね。署まで任意同行願えますか。」ギターを抱えてスタジオへ行こうと扉を開けた途端、角から制服の男二人組が現れ、手帳をかざしてそう言った。「え?何のことかよくわからないのですが?今から約束がありまして。」「楽器演奏の合同練習ですね。その事でしたら問題はありません。」「は?」「駒田太郎さん、原達也さん、梨野亜里沙さん、みなさん署に同行いただいておりますから。」「どういうことだ?」「詳し...

音楽歳時記「夏至」

6月21日、夏至。太陽が最も北に寄り、北回帰線の真上までくる。すなわち、一年のうちで一番昼間が長い日。北欧など緯度の高い国では夏至の日にはお祭りが行われる。日照時間が貴重なため、太陽は信仰の対象になるのだろう。古代からの太陽信仰と、キリストの聖人の祝日が重ねられる。イエス・キリストよりも半年早く生まれたと言い伝えられる聖ヨハネの日なのだそうだ。そんなお祭りみたいにハッピーで踊り出したくなるような1...

♪6月24日六本木

さて、楽しかった週末の出来事をどこから話そうか。あまりに楽しすぎて、言葉が見つからない。あるいは、どんなに言葉を尽くしてもきっと伝えられそうにない、というのが正直なところ。きっかけは六本木のバー“Deuce”のマスター・サトシさんからkonomiさんへの一本の連絡だったそうだ。「うち、またライヴやるんで、よかったらまずはやってくれないか、」って。六本木一丁目にあるバー“Deuce”は、それこそ20人も入れば満杯の小さ...

♪東京散歩

東京へ行くときはできるだけ誰か東京在住の友人に会うようにしているのだけど、今回はバタバタしているうちに誰ともアポをとっている暇がなくって。あー、そういや俺しょっちゅう東京行ってるけど、新宿近辺と上野近辺くらいしかうろうろしたことないなー、と思って、今回はいろいろ歩いてみた。初日は山手線を新橋で降りて、汐留→築地→勝鬨橋で折り返して銀座→日比谷。日比谷公園ではアフリカ・フェスティバルっていうお祭りをや...

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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