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♪NEW SONG

足かけ三年のシリーズを脱稿してしばらくその余韻に浸っているうちに、誕生日も過ぎてしまいました。48になりました。48才というと、若い頃のイメージとしては人生もいよいよ後半にさしかかった成熟したオトナ、だったはずのですが、自分がなってみるとまぁなんて未熟というか、20代半ばの頃とたいしてろくに進歩も成長もしていなくてイメージしていた48とはまるで違いすぎてガッカリしてしまうのだけれど。いや、ガッカリ...

♪Peace Like a River

 安寧な日々は 町を流れる川のようにそこにある 真夜中の外出禁止時間はもうとっくに過ぎていた 僕らは瞳の中に星を輝かせて満足していた そして、忘れもしない デマが伝染病みたいに広がってゆく 誰にも知らされないまま 計画が変更されていたとしたら 計画が変更されていたとしたら あなたたちはワイヤーで僕たちを打ちのめすことができる あなたたちは鎖で僕たちを打ちのめすことができる あなたたちはあなたたちが...

◇うたのしくみ

うたのしくみ / 細馬 宏通「目から鱗」という言葉があるけれど、この本に書かれている歌/音楽への考察はなかなか目から鱗が落ちるような内容だった。音楽を文章で語ることは本当に難しい。そもそも音楽は物体ではなく、従って大きさや重さやスペックで音楽を伝えることはできない。むしろ香りや味わいといった感覚的に感じるものであり時間の経過とともに膨らみ消滅するものであるのだから。なので、私たちは音楽を語るときにつ...

◇今日もごちそうさまでした

今日もごちそうさまでした / 角田 光代食べ物に関する文章というのは音楽に関する文章とちょっと似ていて、いくら言葉で伝えてもなかなかうまく伝わらないものだけれど、だからこそ、どのような視点でどんな風に書くのかに書き手の人となりが浮かび上がってくるのがおもしろい。この本の著者は角田光代さん。この方のエッセイはついはまってしまう。同世代だからなおさら共感しやすいのかもしれないけれど、人から見てちょっと変か...

◇言葉の流星群

言葉の流星群 / 池澤 夏樹宮澤賢治さんの遺した詩を、池澤夏樹さんが読み解いていくという体裁のこの本。宮澤賢治さんの作品には、「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」、或いは「注文の多い料理店」「セロ弾きのゴーシュ」、教科書にも載っていた「やまなし」、などなど幼い頃からずいぶんと親しんできたのだけれど、詩となると、アメニモマケズ・・・か、あめゆじゅうとてちてけんじゃ・・・くらいしか実は知らなくて、印象としては...

♪THE BEST OF EARLY BASIE

新しいシリーズ、始めます。タイトルは「蔵出しCD」。ブログも9年目にもなると常にネタ切れ気味なのですが、やっぱり何か書きたい気分はあって(笑)。何かテーマがあると書きやすいよね、ってことでしかないのですが、MyVintageには選ばなかったものを中心に、手持ちのCDから、ちょっと好きなものとか、懐かしいものとか、やっぱりはずせないものとか、あんまりテーマをしぼらずに思いつきで取り上げてみようかな、って感じで...

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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