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♪お弁当箱

「愛」ってなんだろう?なんて、いきなり書き出すとちょっと引いてしまいそうだな、我ながら(笑)。子供の頃、愛は与えられる一方のものだった。あるのが当たり前の空気みたいなもの。少し成長して自立したい年頃の頃には、手元に今ある愛のことなどまるで見ずに、与えられないと不満ばっかりもらしたり、自分は一生満足できる愛に巡り会えないのではないかと不安になってばかりいた。追い求めるばっかりで、自分から与える愛、与え...

♪ゴールデンウィーク

ゴールデンウィークもほぼいつも通りに仕事、休日は兄からの指令で実家で片付け。 なにしろ父親の荷物が大量にある。そのほとんどは本と書類なのだけれど、この量がまた半端ないのだ。 人間というものはどうも暮らしているうちにいろんなモノを貯めこむ習性があるらしい。 特に父母の世代は、ものが豊かになってあれもこれもとどんどん買う一方で「もったいない」と捨てることはしないものだからもういろんなものが溜まっていくば...

♪卒業アルバム

実家の片付けの発掘調査で、卒業アルバムの束と年賀状の束を発見。 実は、実家を出て早や28年、一度も思い出すこともなく、存在そのものすらすっかり忘れていたわけで、ひょっとしたら妻も見たことがないんじゃないかと(笑)。 どうも、学校時代は思い返してもあまりいい思い出がなくって。いや、もちろん日々はそれなりに楽しかったはずで、友達だってたくさんいたし、学校そのものは嫌いではなかった。ただ、真っ先に思い出すの...

♪闇夜の国から

週末にちょっとしたしょうもないトラブルをやらかしてしまってちょっと反省モード。 後から振り返ってみれば、「なんでこんなところでこんなミス?」と思うような。ほかの人がやらかしたときに「あほちゃう?ありえへん!」と突き放してしまうようなしょぼいミス。 んー、なんだかなぁ。 本来の守備位置はショートなのに、「俺に任せとけっ!」とばかりにレフトにもセンターにもセカンドにも守りにいった挙句に、肝心の自分のポジ...

♪ART PEPPER MEETS THE RHYTHM SECTION -My Vintage(15)-

Art Pepper meets the Rhythm Section / Art Pepper Released:1957ジャズという音楽は、若い頃の僕にとっては嫌な大人の代名詞のような音楽だった。なんていうんだろう、しかめっ面したおっさんが小難しい講釈を垂れながらお説教を食らわせるイメージ?わかりもしない若造が首を突っ込むんじゃない、みたいな敷居の高さがあった。それと、どこかいやらしいイメージ。説教タレの脂ぎったおっさんが若い女の子を口説く時に使われるよ...

♪BRIDGE OVER TROUBLED WATER -My Vintage(16)-

Bridge Over Troubled Water / Paul Desmond Released:1970ジャズのアルバムをもう一枚。ポール・デスモンドがアルバム丸ごと一枚サイモン&ガーファンクルの曲をカバーした1970年の作品。デスモンドさんは、長年デイヴ・ブルーベックのクインテットでサックスを吹いていた人で、あの有名な“テイク・ファイヴ”の作曲者でもある。メガネをかけてひょろっとした弱っちくて理屈っぽそうな優男、そんな雰囲気どおりのスマートなサ...

♪横顔

自分の横顔って自分では見ることができないですよね。時々、人の横顔を見て、かっこいいな、とか素敵だな、と思うことがある。誰であれ何かに集中しているときの顔というものは魅力的に感じられるものなのかもしれない。自分のこととなるとどうなんだかまるでわからないけど。英語で「横顔」のことを“プロフィール”と言う。正面からの顔には主観や思い込みが入りがちだけど、横顔は客観的なその人のひととなり、たどってきた経歴や...

♪TOMATOS

ずいぶん暑くなってきました。もう5月も末、あたり前といえばあたり前なんだろうけど、ついこの間までコートを着ていたような気もして、最高気温32℃なんて聞くとなんだか妙な気分。よく晴れて空はさわやか、でもちょっと湿気が高くてのぼせる感じ?末端は冷えているのに頭ばかりぼおっとして、どうも疲れ気味。もう少し暑くなって汗をだらだらかくようになれば体調もよくなるのだろうけれど。こういう季節になると断然おいしく...

◇茗荷の逆襲

その日、帰宅すると、妻がお腹を抱えて苦しんでいた。 「あいたたたたた・・・」 「どうしたんや。」 「実はさっきな、小腹が空いてたんで、冷蔵庫にあった豆腐食べてん。冷や奴で。茗荷をのせて。」 「傷んでた?」 「いや、おいしかった。でな、茗荷の逆襲におうてんねん。」 「はぁ。・・・。」 妻は胃腸がデリケートで、時々腹痛を起こす。特に空腹時にアクが強いものを食べるのがだめらしい。 「まぁ、しゃあないねん。だいた...

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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