気がついたらいつの間にか4月になっていた。けれど、まるで春が来ているという実感がない。実際気温も低いし、近所の河原では日曜日に「桜まつり」があるそうだが桜なんてまるで咲いてやいないし、でも、それだけが春らしさを感じない理由ではないだろう。いろんなことがにっちもさっちもいかないお手上げ状態になっているのに、暦だけがするすると勝手に動いていく、そんな印象。流通系の仕事をしていると、消費者のいろんな声が...
“乾いた風が砂漠を吹きぬけ生誕の輪の中に渦を巻いて吹き込んでいった死の砂が子どもたちの上に降り注ぐ母親たちや父親たちの上そして自動化された地球の上に” (ポール・サイモン“The Boy In The Bubble”より)曇り空の日曜日。春だというのにどんよりして、どうも重く暗い想像ばかりしてしまっていけない。ニュースばかり見ていると、暗くなってしまう。被災地では今、精神的なケアが必要になっていると専門家が...
なんだかんだといろいろあっても、花は咲く。 春になったから花が咲くのか、花が咲いたから春なのか。 まぁ、とりあえずはどっちでもいいことだ。 上々颱風9~心の花~/上々颱風 上々颱風 「心の花」 流れる雲はどこへ行く 心の花はどこに咲く 空の青さに染まりもせずに 白く清しくただよいながら ベランダから見える桜を見ながら、昼間から酒。アテは、ままかりのみりん干しと上々颱風。和むなぁ。ゆるめなきゃ。 桜、満...
昨日は久しぶりに仕事を早く終えて退社した。 この一ヶ月と少し、仮に震災がなかったとしてもいろんな業務の変更があって鬼のように忙しい状況だったのに追い討ちをかけるように震災関係のイレギュラーなども重なって、今自分が何をやってるんだかよくわからなくなるような忙しさの毎日だったのだ。 ようやく少し、とりあえずの峠は越した感がある。 たまに早く仕事を終えたのだからさっさと帰ればいいものを、久しぶりに本屋やC...
看護助手のナナちゃん / 野村知紗 エッセイや小説と違って、まんがでなきゃ表現できない世界ってあると思う。 まんがはそんなに読む方ではないのだけれど、好きなまんがはけっこうあって、毎号欠かさず読んでいるのは「ビッグコミック・オリジナル」。中でも心惹かれているのは、野村知紗さんの『看護助手のナナちゃん』。最近やっとコミックになったので、買ってきた。泣いた。どうも最近、涙もろくていけない(笑)。看...
菜の花畠に 入日薄れ 見わたす山の端 霞ふかし 春風そよふく 空を見れば 夕月かかりて にほひ淡し 里わの火影も 森の色も 田中の小路を たどる人も 蛙のなくねも かねの音も さながら霞める朧月夜桜もきれいだけれど、なんだか儚い。それよりも、土手を埋め尽くすように咲いた菜の花の生命力が好き。ぬちぐすい みみぐすい / 夏川りみ“ぬちぐすい”とは命の薬、の意味。元々は健康によい食べ物、というよ...
食語のひととき / 早川 文代なんとなく図書館で手にとったこの本。「食」にまつわる日本語についての考察が簡潔にまとめられていてとても楽しかった。シャキシャキ、まったり、こんがり、さっぱり、淡い、香ばしい、まろやか、なめらか、とろり、さらさら、ふわふら、カリカリ、サクサク、もそもそ、ジューシー、ネバネバ、しゃりしゃり、こりこり、ぐびぐび、つややか、ふっくら、しっとり、こんもり、プリプリ、ほくほく、こっく...
mono-monoさんのブログ“節電 IS THE MESSAGE!”という記事に触発されてこの記事を書いています。 子どもの頃、家中の電気を消して回るのは僕の役目だった。兄や弟がつけっぱなしにした部屋の電気やらテレビを「もったいない、もったいない」と言いながら消して回るのだ。 どうも僕は、子どもの頃、自分の家がとても貧乏だと思い込んでいたらしい。 或いは、ちょうど物心がついた頃に石油ショックがあって、母親がそうやってこまめに...