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♪本当の自分は自分自身の中にはいない / Rod Stewart 『Soulbook』

Soulbook/Rod Stewart 発売したてのロッド・スチュワートのニュー・アルバムは、古いソウル・ミュージックのカヴァー集。 Rainy Night In GerigiaにYou've Really Gotta Hold On Me、Wonderful WorldにJust My InaginationにIf You Don't Know Me By Now・・・奇をてらったところなどひとつもないど真ん中直球の名曲だらけの選曲、その上、My Cherie Arourではスティーヴィー・ワンダーと、Tracks Of My Tearsではスモーキー・ロビ...

♪ブルース・スプリングスティーンが大好きだった / Working On A Dream

Working on a Dream/Bruce Springsteen 中古CD店でたまたまこのアルバムを見つけて思い出した。 前作“MAGIC”から一年という短いスパンで発表されたこの“Working on a Dream”・・・今年の1月に発売されたこのアルバムをまだ聴いていなかったということを。 このブログの一番最初の記事 に書いたように、僕はブルース・スプリングスティーンが大好きだ。 そんな自分がまだ新作を聴いていなかったという事は、もはや「大好きだった」...

◇コスモスの影にはいつも誰かが隠れている

コスモスの影にはいつも誰かが隠れている/藤原 新也 ここしばらく、本当に読書をしていなかった。 いや、読書ということならば、仕事がらみの本も含めて読んではいるから、正確には「小説」や「物語」を長いこと読んでいなかった、ということになる。つまりは、読んでみたいと思う「小説」や「物語」に出会っていなかった、ということだ。 一週間ほど前にたまたま新聞の夕刊で藤原新也さんの記事が載っており、この新刊が出ている...

♪December

 The Fall/Norah Jones どんより曇った空、冷たい雨。 見渡したらいつのまにか霧に囲まれていたみたいに冬が広がってきた休日に、ノラ・ジョーンズのニューアルバムを聴いていた。 彼女の独特の浮遊感のある声に、僕はいつもどこか遠くの世界へ連れて行かれてしまうような不思議な感覚に陥ってしまう。遠い、霞のかかった、ぼやけた風景の場所。暑くも寒くもなく外界と自分を隔てる接点が解けてしまうような場所。ぽっかりと...

♪夜の散歩をしないかね

勤労感謝の日だっていうのに当然のように仕事。 それはそれでまぁ慣れたものではあるのだけれど、それにしてもキンロウカンシャっていったい何だ? キンロウカンシャなんて言葉、そもそも勤労感謝の日以外で聴いたことがないぜ。 そんなことを思いながらタバコをふかして空を見る。 よく晴れた空は、心なしかとても透明で、とても空気が薄そうだった。 最高気温は15℃。 冬が明けて春が近づく頃に感じる15℃と、冬に向かう15℃...

♪I'll be your angel tonight

The Circle/佐野元春 見開きのジャケットの佐野元春は、コートを羽織って左手をポケットにつっこんでこちらをまっすぐ見つめている。ディランの“Blonde on Blonde”だな、なんてことはちょっと音楽に詳しい人なら誰でもすぐに判る。 それをパクリと呼ぶのかオマージュと呼ぶのかは人によって様々だろうけれど、このアルバムも“Blonde on Blonde”も僕にとっては、風が冷え始め冬に差しかかる頃になるととても聴きたくなるアルバムな...

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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