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♪くれない埠頭 / ザ・ムーンライダーズ

青空百景 / ムーンライダーズ 吹きっさらしの夕陽のドックに 海はつながれて風をみている黄昏にぽつんとポケット手を突っ込んで一人佇む。誰も悪くない、どこも変じゃない、ただ湧き上がる孤独。ムーンライダーズはそんなに好きではなかったのだけれど、詩人・鈴木博文の描き出すそんな情景は、どこかとても馴染みのあるものだった。僕らは一体、何を待っていたのだろう。お互いに一人ぼっちで夕日を眺めながら。...

♪September Grass / James Tylor

October Road / James Taylor(拙訳:September Grass)太陽はもはや暑く照りつけないどうやら夏もすっかり終わってしまった雁が何羽か飛び立っていった葉っぱはまだまだ赤く色づいてゆくでも草原は羽毛布団のように心地よくそこで僕は王様になりきみは女王様になる緑に覆われたこの一角が僕らの王国僕と一緒に寝そべらないか9月の草原で思い出は最も甘美な痛みのよう僕が彼女にキスをしたのはフットボールの試合でのことあの...

♪Love Has Fallen on Me / Chaka Khan

Chaka / Chaka Khan(拙訳:Love Has Fallen On Me) 恋は内側に熱く燃える炎今までこんな気持ちになったことなんてなかった今まで知らない感覚自分自身を見失いそうだけど、これが恋あなたといると最高にいい気持ちたぶんそれが証拠よ何故か思い出せないのあなたの魅力にまいってしまう前のことをそれは9月だったわあなたの腕に抱きしめられてあなたしか見えないのミステリーなんかじゃないわ恋が私に落ちてきたのあなたと愛し...

♪Me and Bobby McGee / Janis Joplin

Greatest Hits / Janis Joplin(拙訳:Me and Bobby McGee)バトンルージュでひと騒ぎして、汽車を待っていたの。ジーンズと同じくらい色褪せた気持ちで…。遠くから歌いながらやってくるディーゼル車をボビーが見つけたの。そしてニューオーリンズまで旅をしたわ。赤い汚れたバンダナに包んだハーモニカを取り出して、ボビーが歌うブルースに合わせてそっと吹いたの。ワイパーがリズムを刻み、あたしはボビーの手を取っていた。...

♪The Rising / Bruce Springsteen

The Rising / Bruce Springsteen先月愛知県で起きた女性の強盗殺人事件。金目的で帰宅途中の女性を拉致、顔を見られたからと殺害し山林に遺棄、犯行グループの一人が「死刑になりたくない」と自首して発覚、犯行グループは携帯の闇サイトで知り合った男たちだった…。あまりにも非道い事件だと思う。悪魔に牙をむかれたように単なる偶然で、しかも帰宅まであと少しというところで酷い殺され方をした女性の恐怖と無念さ、母親の怒り...

♪Teror(September 11th) /Jimmy Cliff

Black Magic / Jimmy Cliff(拙訳:Teror(September 11th))9月11日、それは生き地獄の一日恐怖は世界貿易センタービルにぶち当てられたそれから米国国防総省僕はTVでそれを見ていたんだまるで映画を見ているみたいだった第三次世界大戦の始まりだと思った007もスーパーマンもいやしないかつて勇者の陸、自由の家だった国でテロへの戦争テロとの戦いなんて恐ろしいことなんだ私たちはよりよい明日を持たなければならない2001年に...

♪Nothing's in Vain / Youssou N'Dour

Nothing's in Vain / Youssou N'Dourユッスー・ンドゥールは西アフリカのセネガルの国民的スーパースター。伝統の民族音楽とロックやR&Bを融合したアフリカの都市の音楽を、世界中に発信し続けているアーティストだ。イスラム的な節回しとアフリカ的なパーカッッシヴなリズム、ソウルフルで時に真実をえぐるように鋭利な声とサウンドには意志と力が漲っている。その力の源である、祖国の伝統や国民への愛、イスラムへの信仰心の...

♪青空 / ザ・ブルーハーツ

TRAIN-TRAIN / THE BLUE HEARTSネイティヴ・アメリカンはヨーロッパ人が入植してくるまでそれぞれの部族が奪ったり奪い合ったりしながらも彼らなりの価値観でお互いを尊重しあいながら自然と共に暮らしていた。やってきたヨーロッパ人たちは、武器を背景にそれぞれの部族の仲間割れを引き起こさせ、やがて表向き正論ないろんな条約や無理難題をふっかけては彼らの土地を収奪し、暮らしを奪い、文化を絶やさせていった。ネイティ...

♪九月になったのに / RCサクセション

楽しい夕に / RCサクセション九月になったのに いいことなんかありゃしない九月になったのに 何も変わりゃしないのさ相変わらず蒸し暑いし相変わらず夜は眠れない相変わらずだよ九月になったのに 大嫌いな夏が続いている九月になったのに 暑苦しい毎日さ相変わらず汗をかきながら相変わらず歌っています相変わらずだよそちらはどうですか君はどうですかそちらも九月になりましたか九月はまだですか  (九月になったのに /...

♪夕暮れ / ザ・ブルーハーツ

DUG OUT / ザ・ブルーハーツはっきりさせなくてもいいあやふやなまんまでいいぼくたちはなんとなく 幸せになるんだ何年経ってもいい遠く離れてもいいひとりぼっちじゃないぜウインクするぜ夕暮れがぼくのドアをノックするころにあなたをぎゅっとだきたくなってるまぼろしなんかじゃない人生は夢じゃないぼくたちははっきりと 生きてるんだ夕焼け空は赤い炎のように赤いこの星の半分を真っ赤に染めたそれよりももっと赤い血がか...

♪内心、Thank You / The 東南西北

GOLDEN☆BEST THE東南西北-Ever Lasting Blue / THE 東南西北夕暮れの風景、というとこの曲を思い出す。The 東南西北。初期のビートルズみたいにやんちゃで怖いもの知らずな感じがけっこう好きだった。夕日の当る丘の上の校舎、がらんとした教室、風に揺れるカーテン…なんて風景を思い出す。実際高校生の頃に、こんな甘酸っぱい恋をしたわけではないけれど。二人で生きていけたらもう僕は 世界中敵に回してもいいよ悩む君の瞳に...

♪Company / Rickie Lee Jones

Rickie Lee Jones / Rickie Lee Jones ひと雨ごとに涼しくなっていく。まだまだ昼間は蒸し暑いけれど。 電車から降りたら、濡れて歩くのがちょうどいいような雨が降っていた。だから、駅からの道をとぼとぼと濡れて歩いた。 雨の中で煙草をくわえてみる。真ん中くらいまで吸ったところで雨粒が煙草を濡らしてしまう。僕は、火の消えてしまった煙草を指ではじいて路上に飛ばす。吸殻は道端で濡れてボロボロになってしまう。 そんな...

♪Grapefruit Moon / Tom Waits

Closing Time / Tom Waits(拙訳:Grapefruit Moon)グレープフルーツのようなお月様ひとつの星が輝いて僕を照らしてるあの歌がもう一度聴きたくて焦がれている僕のことがわかるかい?あのメロディをきくたびに心の中でなにかが壊れてしまうからグレープフルーツのようなお月様ひとつの星が輝いて潮の流れは止められない乗り越えられない運命なんて実はなかったのかもしれないあなたは僕のインスピレーションけど、それにかかる代償...

♪Rising Sun / 矢沢永吉

RISING SUN / 矢沢永吉80年代前半のAOR路線の矢沢永吉がけっこう好きだ。今やCMなんかで渋いオヤジぶりを振りまいているけれど、あの頃矢沢永吉は、良識ある大人からすれば眉をひそめたくなるような不良の代表で、ある種の少年たちにとっては神様にも匹敵するスーパースターだった。矢沢=ロック=不良、そんな図式は当時確かにあった。一時期よく読んだ重松清さんも当時矢沢永吉の大ファンだったらしく、著書にも当時の不...

♪Woman and I...OLD FASHIONED LOVE SONGS / 柳ジョージ&レイニーウッド

Woman and I...OLD FASHIONED LOVE SONGS / 柳ジョージ&レイニーウッド夏の熱気をいくつか残しつつ、空には雲をまとった秋の月。そんな雰囲気で聴きたくなった柳ジョージとレイニーウッド、1980年のアルバム[Woman & I]。初めて聴いたのはいくつの頃だったのだろう?このレコードに収められた、20の唄に語られた、それぞれの、少しほろ苦く、センチメンタルで、泣けてくるような物語の数々。その輝きは今も色褪せないどころ...

♪Moondog Matinee / The Band

Moondog Matinee / The Bandザ・バンド。Dr.リヴォン・ヘルム、B.リック・ダンコ、G.ロビー・ロバートソン、P.リチャード・マニュエル、Org.ガース・ハドソンの5人組の兵たち。彼らの音楽が描き出すのは、古き良きアメリカ南部の風景。だが、リヴォンを除く4人はカナダ出身なのだ。その活動期間は1968年から1976年の10年間だが、そのバンドの始まりは1950年代後半に遡る。50年代後半、ロックンローラー、ロニー・ホーキンスは...

♪I Shall Be Released / The Band

Music From Big Pink / The Band(拙訳:I Shall be Released )全てのものは代わりがきくと奴等は言うけど全てがすぐ近くにあるわけじゃないそして僕は思い出しているんだ僕をここまで連れてきたあらゆる人々の顔を僕の光が見えている西から昇って東へ沈んでいくいつの日にか いつの日にか解き放たれる日が来るだろう誰もが加護の下にあるべきだと奴等は言う誰もが落ちぶれてゆくものだからけど誓って言う、僕には僕の影が見え...

♪Maggie May / Rod Stewart

Every Picture Tells a Story / Rod Stewart(拙訳:Maggie May) 起きてよ マギー 君に言わなきゃいけないことがあるもう9月も終わり そろそろ本当に学校に戻らなきゃ君を楽しませてきたつもりさけどなんだかうまく利用されてたような気もするねぇ、マギー、これ以上続けてはいけないよ君は孤独になりたくなかったから僕を家から引きずり出したんだ君は僕の心を盗み取ってしまっただけどそれは僕らを深く傷つけてしまったんだ...

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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