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♪奇跡の果実 / 友部正人

奇跡の果実 / 友部正人雨の降った朝、いつも電車から見える田園風景が心なしか変わっていた。田植えの準備で田んぼに水がはられていたのだ。あぁ、もう6月か、入梅の時期だなぁ、なんて思っていたらこの人の声が聴きたくなった。田植えの季節の田んぼ。美しい日本の風景。そして友部正人の紡ぐ、美しい日本の言葉。実際詩集も出しているけれど、「日本のボブ・ディラン」なんてたとえより、谷川俊太郎あたりを引き合いに出したい...

♪Two Punks / ザ・モッズ

FIGHT OR FLIGHT / THE MODS小学校一年生の時、背の立たないプールで溺れそうになったこと。逆上がりができなくて母親に付き添ってもらってマメがすりむけるまで練習した日に入ったお風呂で感じた掌のひりひり。何かにつけ兄と比較する教師が顔を近づけて何やら説教したときの煙草臭さとその青い髭剃り跡のいやらしさ。そんなこんなの、どうでもいいような一瞬の感情を時々何の脈絡も無くフラッシュバックのように思い出すことが...

♪ボ&ガンボ

ボ&ガンボ / BO GUMBOSBo Gumbosは、1987年に当時ニューウェイヴの先鋒だったローザ・ルクセンブルグのVo.どんととB.永井利充が、泥臭いピアノを弾くセッションプレイヤーDr.KyOn、関西ブルースの重鎮ブレイクダウンのドラマー岡地とのセッションを通じて、よりルーツっぽい音楽を演ろうと、ローザを解散して結成したバンド。Bo GumbosのBoは、50年代ロックンロール黎明期に陽気なジャングル・ビートで一世風靡したボ・ディドリ...

♪ソウル・サヴァイヴァー / ザ・ニューエスト・モデル

ソウル・サバイバー / NEWEST MODELニューエストモデルは1989年メジャーデビュー。メスカリン・ドライヴと発展的合併をして93年からはソウル・フラワー・ユニオンとして活動している。バンドの中心人物・中川敬は、デビュー時からずっと少なからずシンパシィを感じる存在だ。父は某市交通局で労働組合活動を長らくやっていた。家には赤旗新聞が当たり前のようにあった。母は創設期の頃から生協運動に携わり代議員のようなことも...

♪LUCKY MAN / ザ・プライベーツ

MONKEY PATROL / THE PRIVATES1980年代の後半には、日本でもたくさんのかっこいいロックバンドが出てきた。僕はその頃、レンタル・レコード店(レンタルCDではなく、レコード!)でアルバイトしており、聴きたい新譜は聴きたい放題だったのだ。そんなわけでずいぶんたくさんのレコードをこの頃に聴いたので今もこの頃の音楽には思い入れが多いようだ。大好きだったのは、例えばブルーハーツ、ラフィンノーズ、ストリートスライダ...

♪Thunder Road / Bruce Springsteen

Born to Run / Bruce Springsteen6月9日、雷が鳴った。雷は好きだ。何かワクワクさせられる。空にひびが入っていつもの暮らしがほんの少し歪むような、そんな愉快な感じ。或いは運動会の徒競走のスタートの号令のピストルの音みたいに、何かが変わる始まりの号令みたいな感じ、そんなとこが好きなのだと思う。「雷」の歌といえば、真っ先に思い出したのがこの歌、“Thunder Road”。若き日のスプリングスティーンが一気にスターにの...

♪Kodachrome / Paul Simon

There Goes Rhymin' Simon / Paul Simonスコールのような雨が30分ほどでやんだ後、川辺りを散歩した。雨のしずくを浴びて光る草の緑。足元の草をよく見ると、小さな花をたくさん咲かせている。薄いブルーや紫、白。全然名前は知らないけれど。そんな緑や白や紫、微妙な透明感のある空、やや低いところにあるずんぐりしたややグレーがかった雲、その向こうの高い空にあるちぎれた雲、雲の切れ目からカーテンのように揺れる光の筋...

♪I guess that why they call it the blues? / Elton John

Too Low for Zero / Elton Johnこのブログを書き進めるにあたってたくさんのアーティストの歌詞を訳してみているけれど、中でも特に、深いなぁ、ブンガクテキだなぁ、と思わされるのは先のポール・サイモンとこのエルトン・ジョン。直接的な言葉を使わずに、ちょっとした言い回しで微妙な心のひだのような部分を見事に表現してしまうようなスパイスの効いたフレーズ。それから、映画のワン・シーンみたいな世界がふっと頭の中に...

♪Everyday I Write the Book / Elvis Costello

Punch the Clock / Elvis Costello & The Attractions(拙訳:Everyday I Write the Book)愛って何なのかよく分からないわ、なんてとぼけないでもうそんなこと充分に知っているはず誰かの手が君のセーターの中へ入り込んできたら君の小舟はどこかへ去ってしまうのかな僕は2,3の使命を抱いた男いつも君を憧れのまなざしで眺めているそして毎日本を書いているのです第一章 僕たちが出会う前のこと第二章 どうやら君に恋してし...

♪紫陽花のうた / 浜田省吾

青空の扉 / 浜田省吾六月の雨の雫紫陽花の花 北鎌倉横須賀線のプラットホームに、君と静かな 静かな雨の午後微かな 微かな木々の声何も奪わず何も求めず君を愛したいと願う誰にも話せない恋だから誰にも譲れない恋だからすべてを与えて何も求めず君を愛したいと願う渋滞の海岸通そぼ降る雨に煙る江ノ島水平線にほおづえつく君の愛しい横顔I'll give you my heartI'll give you my soulStay with me foreverI'll give you my h...

♪Baby,何もかも / 忌野清志郎

KING / 忌野清志郎雨の日のためのラブソングを一曲。Baby何もかも暗い暗いこんな夜更けは あのぬくもりがほしくなるハイウェイは雨の中 おまえから遠くはなれて長い長いたびのまにまに 濡らしてはまた消えるフロントガラスに打ちつける 雨の音を抱いている見知らぬ夜に泣いているのか 眠っているのか離れていても おまえのことは 全部知っておきたいのさ何もかも Baby何もかも Babyどんなことでも知りたい 知っておき...

♪RHAPSODY Naked / RCサクセション

RHAPSODY NAKED  / RCサクセションどんな話の流れだったのか思い出せないけれど、仕事場の休憩室で懐かしの漫画の話になった。僕の仕事場のほとんどはいわゆる団塊ジュニア。いわゆる「ガンダム世代」。ガンダム、タッチ、ドラゴンボール、キン肉マン、北斗の拳。全部まったくついていけない。SFアニメはガンダムではなく宇宙戦艦ヤマトと銀河鉄道999だった。鳥山明といえばあられちゃんだった。ドラえもんはアニメより先に漫画...

♪君が僕を知ってる / RCサクセション

EPLP / RCサクセション今までしてきた悪いことだけで僕が明日有名になってもどうってことないぜまるで気にしない君が僕を知ってる誰かが僕の邪魔をしてもきっと君はいいこと思いつくなんでもないことで僕を笑わせる君が僕を知ってる何から何まで君がわかっていてくれる僕のことすべてわかっていてくれる離れ離れになんかなれないさ  (君が僕を知ってる / RCサクセション)変な夢を見た。僕は死んで霊魂になっていて、天井く...

♪新・時代の流れ / 喜納昌吉&チャンプルーズ

赤犬子 / 喜納昌吉&チャンプルーズ6月23日は沖縄戦終結の日。摩文仁の丘での戦没者追悼式の様子がニュースで流れていた。沖縄は素晴らしい土地だ。訪れるたびに何度でも訪れたい、いっそここで暮らしたいと思う。南国の空と海、豊かな食べ物、明るく素朴な人々、独自の文化。その独特の文化を育んだのは、日本と中国との微妙な距離。そしてその微妙な距離が、占領や植民地化の不幸さえも生んだ。沖縄戦で行われた、米軍以上に非...

♪Love Letter / HALKO

LOVE LETTER / HALKO 朝から優しい雨が降っていて、何か安らげるような音楽が聴きたくなってふと思い出したのがこれ。このアルバムに出会った経緯はよく覚えていないけれど、仲間内の誰かが好きだったのだろう。桑名晴子は桑名正博の妹さんで、80年代前半に何枚かソウルフルなアルバムを発売しているものの、ぱっとした歌い手ではなかったようだ。だから桑名晴子なんてそれまで見向きもしなかったけれど、このレコードには一目惚れ...

♪LIVING / 白井貴子

LIVING / 白井貴子屈託のない笑顔が素敵なジャケットのこのアルバムは、自ら立ち上げたインディ・レーベルからの自主制作盤。かつて学園祭の女王などと呼ばれ女性ロック・シンガーの草分け的存在だった白井貴子さんの、40歳の時の作品。洗いざらしのシャツのような肌触りのこのアルバムを聴いていると、元々彼女はこんなのが似合う感じの人だったんだろうな、アコースティックで伸び伸びした演奏がしっくりくる。きっと売れてた...

♪セ・ラ・ヴィ / 山下久美子

Three into One / 山下久美子 日本の女性ロック・シンガーの草分け的存在といえば、山下久美子。 かなりパワフルで、奔放で、かつ不思議にキュートで、人を元気にさせるような存在感がこのヒトにはある。 1985年に当時絶頂期を迎えていたBOΦWYの布袋寅泰と結婚。その布袋と全面コラボレイトした1986年からの3枚のアルバムはほんとにカッコイイ。独特のリズム感を持ったの布袋のギターの上で舞うように歌う久美子と、BOΦWYよりも...

♪You Can Make Me Dance, Sing, Or Anything / The Faces

The Best Of Faces: Good Boys When They're Asleep / Faces若い頃、音楽を聴くことは「クスリ」みたいなものだった。どうしようもなく破裂しそうな不満が蓄積したときにはセックスピストルズ、気合入れたいときはジョニー・サンダーズ&ザ・ハートブレイカーズ、向こう側へいってしまいたいときのヴェルヴェット・アンダーグラウンド。ハスに構えてワイルドでしたたかな気分になりたいときはストーンズ、とことん沈みたい時のニ...

♪Ooh-La-La / The Faces

Ooh-La-La / The Facesフェイセズをもう一曲。一番好きなのはロン・ウッドがちょっとおどけて唄うこの歌。遊び人だったであろう粋なおじいさんから少年の頃に聞いた言葉に、いろんなことがあってやっと気付いた男の歌。真剣に考えちゃだめだよ。これぞフェイセズ一流の、とびきりいかしたジョークなんだから。(拙訳:Ooh La La) おじいちゃんの言ってたこと鼻で笑って聞いてたけど今思い出せば、渋い男だったんだな彼が語って...

♪One Track Mind / Johnny Thunders & The Heartbreakers

L.A.M.F.  / Johnny Thunders(拙訳:One Track Mind) 生れ落ちた時に この歌が思い浮かんだんだ 望みどおり生きていくための歌 混乱の海から魚みたいに跳びはねて 幻惑を生み出し 路上に唾吐いて 何にも振り返らない それが俺が見つけた心の在り様 氷の覆われた心には 何もかもうらやましく見えるけれど ちゃんと目を開いてみなよ でっかい大嘘だらけだぜ 家にいるときがいちばん 自分自身でいられる時だけど 勝手に入って来る...

Appendix

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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