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♪AFTER,45 / A.R.B

砂丘 1945年/A.R.B1989年4月。あの日俺たちは、大阪へ向かうバスに揺られていた。京都の某メーカーに就職が決まったものの、同期二十数名のうち大阪工場への転勤を命じられたのうちたった五人の仲間として、工場併設の社員寮へ向かっていたのだった。たいしたこと出来もしないのに、人とはどっか違うような素振りでいいかげんなことばっかり言い散らかすところだけはそっくりだったお前と俺は、社員寮で同室になって、その日から俺...

♪どうして旅に出なかったんだ / 友部正人

“1976”/ 友部正人どうして旅に出なかったんだ、坊やあんなに行きたがっていたじゃないかどうして旅に出なかったんだ、坊やうまく話せると思ったのかいおまえは旅に出るよって行って出なかった俺は昨日旅から帰ってきた奴に会ったんだあいつはおまえとおんなじだったよただ違うのはあいつはまた昨日旅に出たけどおまえは行かなかったのさどうして旅に出なかったんだ、坊やあんなに行きたがっていたじゃないかどうして旅に出なかっ...

♪春が来て君は / 杉 真理

STARGAZER / 杉真理桜が舞い散る頃毎日が君の 洗いたての髪の香りの中にいた髪を切りすぎて しょげる僕見てなぐさめた後で吹き出した君 何度もさようならと言いかけたけれど本当に離れるとは 思わなかったよまた春が君を ほほえませたら僕を思い出して 幸せな時に  (杉 真理 「春が来て君は」)桜が舞い散る頃になると思い出す歌がある。杉真理の「春が来て君は」。ヒットした「バカンスはいつも雨」が入っていたアルバムに...

♪Machiko / SION

STRANGE BUT TRUE / SION午前五時 電話が鳴る「ただいま。」 おまえが言う1200km離れて 俺らは一緒に暮らしてるMachiko 何かみっともないくらいにMachiko お前に会いたい名前を呼ぶ 何度も呼ぶそれだけで楽しくなる話したい キスしたい二人で街を歩きたいMachiko 何かみっともないくらいにMachiko お前に会いたい想う気持ちがどんどん走り出す今夜 素面のまま俺の頭はかなり錆付いちゃ...

♪Don't worry,Be Happy

Simple Pleasures / Bobby McFerrin(拙訳:ドント・ウォーリー・ビー・ハッピー)僕の作ったささやかな歌あなたにもくちづさんでほしいな心配ないよ ハッピーにやろうどんな人生にもトラブルはある悩んでたら二倍になっちゃう心配ないよ ハッピーになろう安らげる場所がなくなっちゃった誰かがベッドを持って行っちゃったけど 心配ないよ ハッピーにやろう地主が家賃を払えといきまいて訴訟を起こそうとしてたとしても心配ない...

♪Wheel of Life~Spring(All Beautiful days) / 渡辺貞夫

ホイール・オブ・ライフ / 渡辺貞夫2003年発表の渡辺貞夫さん、現在のところの最新アルバムの最後2曲は、ホメロ・ルボンバのちょっと古風なアコースティック・ギターと、ナベサダさんのフルートのデュオ。春の美しさとせつなさをせつせつと歌う短調のもの悲しいメロディ。ナベサダさんの吹く音は基本的にウェットだ。けれど湿っぽくはない。なんというか、草木の呼吸をたくさん含んだ風のような潤いと優しさがある。ただ甘いだけ...

♪Swing,Swang,Swingin' / Jackie Mclean

Swing,Swang,Swingin' / Jackie Mcleanジャズが好きになったのは30も過ぎてからだった。いまひとつピンと来ないまま敬遠していたジャズに目からウロコが落ちたのは、ビル・エヴァンスやアート・ペッパー、そしてこのジャキー・マクリーンだった。彼らの音からは「ジャズかくあるべし」なんて理屈以前の「うた」が聴こえてくる。音楽にする以外に表現しようのない想いがその一音一音からとめどなく溢れてくる。僕はそこに惹かれた。...

♪Art Pepper meets the Rhythm Section

Art Pepper Meets The Rhythm Section / Art Pepperワン・ホーンのジャズといえば何をおいてもこのアルバム。アート・ペッパー、1957年に当時人気絶頂だったマイルス・デイヴィスのリズムセクションを従えてのレコーディング。まるで5月の新緑のように生命力が漲る素晴らしい演奏だと思う。このアルバムはペッパーの東海岸への旅行の際に、ろくなリハーサルも行わずにほぼぶっつけで行われたという。それぞれ絶頂期を迎えつつあっ...

♪Our man in Paris / Dexter Gordon

Our Man in Paris / Dexter Gordonプロ野球が開幕して2週間。小学生の頃、兄貴と一緒によく球場に連れて行ってもらったものだった。藤井寺球場のバファローズ戦や大阪球場のホークス戦。そんな馴染みから僕はずっとパ・リーグファン。どちらの球場も今はないし、球団も代わってしまったけれど。 ジャズの世界で言えば、マイルス・デイビスやコルトレーン、ソニー・ロリンズが長嶋や王や田淵だとしたら、僕が好きなのは少しB級だけ...

♪Quiet Kenny / Kenny Dorham

Quiet Kenny / Kenny Dorham 不動のエースやホームラン王よりも、7回の裏一死一・二塁で左打者相手にワンポイントでリリーフしてピシャッと抑えて次へ引き継ぐセットアッパーや、打率こそ2割5分そこそこでも三遊間を横っ飛びしてあっという間にゲッツーに仕上げてしまう遊撃手、みたいな小粒でもぴりりと効いたプレイのできる選手が好きだ。村上春樹氏が『ポートレイト・イン・ジャズ』の中でケニー・ドーハムのプレイを小気味...

♪A Swingin' Affair / Dexter Gordon

Swingin Affair / Dexter Gordonデクスター・ゴードンの代表作といえば「Our man in Paris」か「GO」というのが相場。 このアルバムは、その名盤「GO」と同じメンツ(p:ソニー・クラーク、b:ブッチ・ウォーレン、ds:ビリー・ヒギンズ)で2日後に収録されたセッション、とのこと。どうりでリラックスして気心知れた雰囲気が漂う。技術的に飛び抜けてすごい演奏でもない、解釈の革新性もない、鬼気迫るような情念もない、まる...

♪Take Ten / Paul Desmond

Take Ten / Paul Desmond デイヴ・ブルーベック・カルテットの超有名曲“Take Five”。優しげな音色のサックスと複雑なリズムが持ち味のこの曲の作者であり、アルトを吹いていたのが、このポール・デスモンド。 1963年録音のこのアルバム。パートナーにギタリストのジム・ホールを迎えて、ブルーベック時代そのままに複雑なリズムの上で舞うように心地よくサックスを吹き鳴らしてくれる。ソフトな音色で伸びやかで優しげな歌、それ...

♪GETZ/GILBERTO / Stan Getz/Joao Gilberto

GETZ/GILBERTO / Stan Getz/Joao Gilberto春っぽいジャズをもう一枚。ボサノヴァ・ジャズの名作といわれ、親しまれ続けている「ゲッツ/ジルベルト」。ジョアン・ジウベルトの呟く様な声、その妻アストラッド・ジウベルトの天使のような歌声、アントニオ・カルロス・ジョビンの淡々とした堅実なピアノ、森を抜ける風や押し寄せるさざ波のような心地よいリズム隊。そして歌い上げるスタン・ゲッツのテナー。確かに気持ちのよい作品...

♪序曲 夢のちまた / エレファントカシマシ

浮世の夢 / エレファントカシマシいい天気ののどかな春の一日だった。河川敷から若者たちの騒いでいる声が聞こえてくる。春ともなれば花も咲くし虫も出る。若者の騒ぎも同じく春の風物か。今日、検査のため病院へ行ってきた。春爛漫ののどかな陽射しを受けながらその重い扉をくぐれば、いつの季節でも変わらないどこかひんやりした消毒臭い空気が漂っていた。診察室に並んだ医療機器がその空気をより一層無機的にしていた。検査の...

♪Good-bye Gentle Land / エコーズ

GOOD-BYE GENTLE LAND / ECHOES 今は中山美穂の旦那として有名な?芥川賞作家・辻仁成が若い頃やってた伝説のバンドとしての認知の方が高くなってしまったTHE ECHOES。 活動期間は1985年から1991年。個人的には大学生から最初の会社を辞める頃と重なる。時代はバブルの絶頂期。暴力的なくらい単調なディスコ・ビートやいわゆるおにゃん子系アイドルソングが氾濫していた、ある意味狂ったような躁状態の時代の中で、「給食のパンを...

♪幸運(ラッキー) / アンジー

ANGIE SUPER BEST / アンジー いっぱい空から天使が落ちてきた朝は 絶対なんでもかんでもうまくやれるさ そこで震えてるよりも前に 堅く閉じた窓を開いて さあ飛んでみようじゃないか 飛ぼうと思えば僕らきっと飛べるんだ 君の部屋の窓の外 転がってるさ ラッキー 君の部屋の窓の外 転がってるさ ラッキー でっかい海から人魚が躍り出た夜は 絶対どんなに遠くの町でも行けるさ 泣きながら家を出るのは 追いこまれたときじゃなく...

♪十七歳の地図 / 尾崎豊

十七歳の地図 / 尾崎豊尾崎豊の名前をを初めて聞いたのは高校2年生のときだった。僕よりも1学年上。音楽雑誌の広告か何かで、その同世代のロッカーがデビューすることを知った。甲斐よしひろのオールナイトニッポンかなんかで「15の夜」を聴いてアルバムを手に取った。そこに収められていたのは、スプリングスティーンやジャクソン・ブラウンばりのアレンジのロックに乗せた、大人社会への怒りや失望やいらだち、自分の存在につい...

♪My Revolution / 渡辺美里

Lovin’You / 渡辺美里さよなら Sweet Pain頬づえついていた夜は昨日で終わるよ確かめたい君に逢えた意味を 暗闇の中目を 開 い て非常階段 急ぐ靴音眠る世界に 響かせたい空地のすみに 倒れたバイク壁の落書き 見上げてるよきっと本当の悲しみなんて自分ひとりで癒やすも の さわかり始めた My Revolution明日を乱すことさ誰かに伝えたいよMy Tears My Dreams 今すぐ夢を追いかけるならたやすく泣いちゃだめさ君が教えて...

♪All Right Now / Free

Fire and Water / Free「ロック・バンド」と聞いて想像するイメージって?髪が長くてふてぶてしくて、クールでワイルドで、グルーピーはべらかせて、酒と煙草とドラッグやって、メンバー同士仲が悪くて、みたいな。僕の中でそんなイメージに一番近いのがFREEというバンドだ。無職だった頃、少しだけロックバンドで歌っていた。大学浪人で田舎から出てきてそのままプー太郎になった、ストーンズからR&Bに傾倒していたギタリス...

♪Holiday / The Kinks

Muswell Hillbillies / Kinks(拙訳:Holiday)今日は休日なんて愛しい一日こんな素敵な一日をくれたことに感謝しよう埠頭に突っ立って君がここにいてくれたらなぁって思うこの素敵な休日を共に過ごせたらなぁ、ってね空を見上げて雲の切れ間を眺めていると二度とお日様が顔を出さないんじゃないかって思うけど薄汚れた街にいるよりはここのほうがよっぽど良い街の暮らしは僕を粉々にしてしまうからさ今日は休日なんて愛しい一日...

♪Middle of the Road / The Pretenders

Learning to Crawl / Pretenders イギリスのポスト・パンク・ムーブメントの中で1979年にデビューしたザ・プリテンダーズ。率いるクリッシー・ハインドは、実はアメリカ・オハイオ州生まれで、23歳の時にイギリスに渡り音楽雑誌のライターをやっていたのは有名な話。その音楽は、まるで60年代のスモール・フェイセズやキンクスばりのシンプルでシャープなロックンロール。ギターを抱えて時にクールに時にワイルドにシャウトする...

♪I Remember You / The Pretenders

Get Close / Pretenders1986年発表のプリテンダーズ4枚目。シャープでワイルドなロックンロールだった3作目のあと、クリッシーは7歳年下のシンプルマインズのジム・カーと結婚し第二子を出産。最近このアルバムの中の“Don't get me wrong”がCMで使われてたけど、前作とはうってかわって、女性的なふくよかさや優しさをイメージさせる柔らかいソウルマナーなサウンドに変化したのは、そんな充実した私生活の影響だろうか。こだわっ...

Appendix

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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