SOMEDAY佐野元春「SOMEDAY」がラジオから流れてきた日のことは今もよく覚えている。こたつに寝そべって、テスト勉強しながら聴いていたラジオから聞こえてきた60’S風のサウンド。何かがビビッと来て、ノートに慌ててその歌い手の名前を走り書きした。 それからしばらくして新しいアルバムが出た。僕のノートは、佐野元春の言葉で一杯になった。 「この胸にSOMEDAY 信じる心いつまでも」(Someday) 「Step,Step傷ついたってDream ...
Heart Beat佐野元春佐野元春、1981年のセカンドアルバム『HEARTBEAT』。軽快でコンパクトなR&Rの「ガラスのジェネレーション」や「ナイトライフ」、スロウバラッドの「バルセロナの夜」「彼女」、ファンキーで言葉遊びも楽しい「イッツ・オールライト」、疾走感のある「悲しきRadio」、フォークロックっぽい「君を探している」、ソウルフルな「グッド・ヴァイブレーション」、ポエトリィリーディングの要素も含んだ街の子供達...
シングル・マンRCサクセションどん底時代の清志郎。このアルバムの白眉はやはり、せつないまでの名曲『スローバラード』、そして泣かずにいられない『ヒッピーに捧ぐ』。それから突き刺さるほどの痛切な叫び『甲州街道はもう秋なのさ』。いつまでも聴き継がれていくべき名曲だと思う。けど、僕の大好きな清志郎は、「誰も優しくなんかない 君と同じさ いやらしいのさ」(やさしさ)や「贈り物をくれないか・・・つまらないものは...
THE SUN 佐野元春 and The HOBO KING BANDはっきり言って、前作「Stone&Eggs」は3回と聴けなかった。行く先を見失って情熱を失いかけているのに、大切だった何かはもう失われているのに、つまらないこだわりを捨てきれないようで、そしてそれはまた、その当時の自分の見たくない本当の姿を映し出しているようだった。だから5年ぶりの新作に多くを期待はしていなかった。けれどそこには、慈愛に満ち、優しげな眼差しで、力強く「...
Double FantasyJohn lennon & Yoko Ono1980年、中学校2年生だった。歌謡曲以外にもっとかっこいい音楽があることに目覚めた頃。日曜日の朝、FMラジオのヒットチャート番組で№1になった“Starting'Over”を聴いて、ビートルズに興味を持ち出した矢先のことだった。夕方のTVでアナウンサーが言った。「元ビートルズのジョン・レノンがニューヨークで射殺されました」と。そのときはその意味すら解らず、アメリカって恐いな、なんて...