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♪MY VINTAGE あとがき的雑談

golden(以下g):「いやぁー、108枚書くのに二年以上かかったね。」blue(以下b):「ほんま、よーやるわ、って感じやけどね。」g:「初志貫徹!」b:「まぁ心がけとしてはええことや。」g:「ちょっとライフワーク的にね(笑)、がんばった。」b:「ひまなんちゃうの、実は。」g:「(笑)、まぁ、それはともかくさ、こうやってリストを見直してみると、直球ド真ん中の大名盤よりも、ちょっとストライク・ゾーンぎりぎり気...

♪MY VINTAGE 108

  ヴィンテージ(英: vintage)とは本来、ワインにおいて、ぶどうの収穫から醸造を経て、瓶詰めされるまでの工程を表す言葉である。語源はフランス語の"vendange"からで、さらに遡ればラテン語の「ぶどうを収穫する」という意味からきており、同一年に一定の区域から収穫されたぶどうのみを使って醸造されるワイン、また、そのワインに使われたぶどうの収穫年を指し、いわゆる当たり年のワインを指すようになった。ここから派...

♪ROCK AND ROLL -My Vintage(108)-

Rock'n'Roll / John LennonReleased:1975MyVintageシリーズ、いよいよこの108枚目が〆。最終回はこのアルバムです。ジョン・レノンの1975年作品「ROCK'N'ROLL」、ジョンが子どもの頃から好きだった50年代のロックンロールのカヴァー集だ。チャック・ベリーやリトル・リチャードやジーン・ヴィンセントらの、古くさいオールド・スタイルのロックンロールは、今聴いてもけっこう古くさいアレンジだけれど、これはこの当時で...

♪BORN TO RUN -My Vintage(107)-

Born to Run / Bruce Springsteen Released:1975ブルース・スプリングスティーンのパブリック・イメージと言えば今はもう揺るぎないザ・ボス的なマッチョな感じになってしまっているけれど、1975年、26歳のブルース・スプリングスティーンは、無精髭を生やしたやせっぽちの野良犬みたいな男だった。うらぶれたいかがわしいストリートの片隅で飢えた眼をして、チャンスのかけらをつかむために牙を研ぎ澄ましているような、シ...

♪STICK OUT -My Vintage(106)-

STICK OUT / ザ・ブルーハーツ Released:1993 1980年代後半はバブル景気真っ盛り。世の中はすべて快適であることが優先され、軽さと明るさ、快適さとおしゃれさが絶対的な価値観で、真面目な思いや悶々とした悩み事はくさい、ダサいと嘲笑されてしまう時代の空気だった。ただでさえうじうじした悩み事の多い思春期をそんな時代で育ってしまった僕たちの世代には、いまだにどこか赤裸々な気持ちを明かすことに対する後ろめたさ...

♪BEGGARS BANQUET -My Vintage(105)-

Beggars Banquet / The Rolling Stones Released:1968 過酷に働く労働者に乾杯 生まれた身分の低さに乾杯 善なるものにも邪悪なものにもグラスを掲げて 地の塩に乾杯しよう 下っ端の兵士たちのために祈りを 背中も軋む彼らの任務に敬意を 妻と子供たちにも祈りを 灯をともし土地に縛りつけられた 顔のない群衆を見ていると頭がくらくらしてきたんだ 灰色と、白と、黒の大衆を見ていたら それはとんでもなくリアルさに欠...

♪MEMPHIS ‐MV番外編SNNその10‐

Memphis / 忌野清志郎Released:1992MyVintage番外編・SNN、しょーもないけどにくめないシリーズ、最後の10枚目は清志郎です。これも、しょーもないなんていうとファンの人から怒られそうな大名盤。でも、あえてしょーもないと言ってしまうのは、清志郎自身が、突然のハプニング的に降ってわいてきた敬愛するブッカー・T&MG’ズとの録音のチャンスにウキウキして、自らのキャリアの中ではあえて番外編的に録音し...

♪ぼちぼちいこか ‐MV番外編 SNNその9‐

ぼちぼちいこか / 上田正樹と有山淳司Released:1975大阪へ出て来てから可愛いい女と呼ばれたいあこがれの北新地Come on おばはんみんなの願いはただひとつ雨の降る夜に梅田からナンバまでとったらあかん俺の借金全部でなんぼや俺の家には朝がない買い物にでも行きまへんかなつかしの道頓堀 生粋の関西ネイティヴのへ理屈かもしれませんが、英語は大阪弁で訳したほうが理解しやすいです。表現が直球というか、リズムが近いという...

♪BOOGIE PEOPLE -MV番外編SNNその8‐

Boogie People / George Thorogood & DestroyersReleased:1991いやぁー、引き続きぶっ飛ばしたい気分。そんなときはコイツでいこう。ジョージ・サラグッド&ザ・デストロイヤーズ。デストロイヤーってくらいなもんで、もう奔放に暴れまくりのアメリカン・ロックンロール&ブギー!一曲目からぶいぶいぶっ飛ばしまくりのIf You Don't Start Drinkin' 、続くLong Distance Loverもぎゅいんぎゅいんのハード・ブギー。そしてサ...

♪STAY HUNGRY -MV番外編SNNその7‐

Stay Hungry / Twisted SisterReleased:1984トゥイステッド・シスターはカテゴリー上ヘヴィーメタルとして取り扱われることが多いけれど、自分的にはラモーンズなんかと同等のシンプルなロックンロールなのですよ。下衆でお馬鹿なジャケットどおりのいかれたロックンロール。ヘヴィーメタルのいわゆる様式美とは違う、もっと下世話に徹したロックンロール。なんといっても大ヒットシングルの We're Not Gonna Take It 、そしてI ...

♪SOLD ‐MV番外編SNNその6‐

Sold / Boy GeorgeReleased:19871982年~84年、ポップでダンサブルな楽曲と奇抜なファッションで世界中を席巻したカルチャー・クラブ。君は完璧さ、カーマは気まぐれ、ミス・ミー、ポイズン・マインド、イッツ・ア・ミラクルといったヒット曲数々・・・ロックだぜ、とかっこつけていた当時には大きな声で好きと言えなかったのですが、実は結構好きでした。実際彼らの曲は、モータウンやレゲエやファンクの影響を強く受けたと...

♪VIRGIN BEAUTY  -MV番外編SNNその5‐

Virgin Beauty / Ornette Coleman & Prime TimeReleased:19883 Wishes Bourgeois Boogie Happy Hour Virgin Beauty Healing The Feeling Singing In The Shower Desert Players Honeymooners Chanting Spelling The Alphabet Unknown Artists 何なんでしょうね、この不思議な感じの音楽。ふわふわしてつかみどころがない感じ。童謡みたいな感じやインドやアラブ的な要素も混ざった独特の無国籍チックなメロディー...

♪IN CONCERT -My Vintage(104)-

In Concert: Best of Live / Jimmy Cliff Released:1976You Can Get It If You Really Want ItViet Nam Fountain Of Life Many Rivers To Cross Wonderful World, Beautiful PeopleUnder The Sun, Moon And StarsWild World Sittin' in The LimboStruggling Man The Harder They Comeジミー・クリフの1976年ニューヨークでのライヴを収めたライヴ盤。これはもう、言うことなしの愛聴盤です。軽やかで、しなやかで、ゆったり...

♪MUSICAL ROMANCE -My Vintage(103)-

Musical Romance / Billie Holiday、Lester Young Recorded:1937-41Man I love This year's kisses Mean to me Back in your own backyard I'll never be the same Me myself and I Time on my hands Who wants to love I must have that man Foolin' myself When you're smiling Sailboat in the moonlight He's funny that way Laughing at life Without your love Fine and mellow ビリー・ホリデイとレスター...

♪SONGS IN THE KEY OF LIFE -My Vintage(102)-

Songs in the Key of Life / Stevie Wonder Released:1976ある夜帰宅したら、僕の部屋に謎の男がいた。薄黄緑色でぺったり肌にはりついた見慣れない服装と不思議な形のメガネを装着したその男は、空間にモニターを出現させてから何事かを話し始める。「私は2525年の世界から来た歴史調査官で、20世紀の文化について研究している者です。この時代は特に音楽と映像の文化が飛躍的に発展した時代でありました。単刀直入にお伺い...

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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