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ロックアルバム60-90sに関する雑談 あとがき

●The Rolling Stones/The Rolling Stones(1964)俺たちならもっとやれる●The Beatles/For Sale(1964)一番好きなビートルズ●The Beatles/Rubber Soul(1965)The Beatles/Revolver(1966)普遍vs革新●The Who/Quadrophenia(1973)狂気と冗談紙一重●The Faces/Ooh La La(1973)笑いあり泣きあり●J Geils Band/Bloodshot(1973)ロックバンドとしての矜持●Paul Simon/There Goes Rhymin' Simon(1973)ペシミスティックではあっても...

Stray/Aztec Camera

golden(以下g):「さて、ローリング・ストーンズから始まって、60年代から90年代まで、大好きなレコードについて駄弁ってきましたが。」blue(以下b):「まったく、しょーもないことばっかりぎょーさんしゃべったなぁ。」g:「90年代があまりにも少なかったんで、もう一枚おまけを。」b:「おう。」g:「アズテック・カメラの1990年リリース、『Stray』です。」b:「アズテック・カメラの名盤ゆーたら、ふつう『Hiland,Hardrain』ちゃうん...

Gone Again/Patti Smith

golden(以下g):「さて、時代は90年代へと。」blue(以下b):「89年に大学卒業して就職。2年半で会社辞めて、3年近くの無職暮らしと海外放浪。94年再就職、95年結婚、96年には仕事場で責任者になって。個人的にはそういう90年代やったな。」g:「履歴書かよっ!」b:「わりと山あり谷ありな20代やったな、と。」g:「金があるときは暇がなく、暇があるときは金がなかった(笑)。」b:「90年代は、どんどん新しい音楽に惹かれんようになっ...

Nick Of Time/Bonnie Raitt

golden(以下g):「ボニー・レイットのことは、実はこのアルバムが出るまでまったく知らなくって。」blue(以下b):「地味なブルースお姉さん的な印象しかなかったかもな。」g:「特に高校時代〜大学入った頃くらいまでって、実はほとんど女性アーティストのレコードって聴いてなかったんだよね。自然に聴こえてきてたユーミンやあの当時ならレベッカか、そういうのを除いて意識的に聴いたのってジャニスくらい。」b:「野郎の音楽ばっか...

First Of A Million Kisses/Fairground Attraction

golden(以下g):「1988年はこのレコードに救われました。」blue(以下b):「ほんまそうやな。」g:「打ち込み多用のBPMの高いディスコ・ミュージック、いわゆるユーロビートと呼ばれた雑な音楽が氾濫していたあの時代。」b:「どこもかしこもあの音だらけやったからな。」g:「バイトしてたレンタル屋で、一人この手のが好きなガキがいて、そいつがひたすら店でこの手のを鳴らしまくる。。。」b:「まじで気ィ狂いそうになったな。」g:「...

If I Should Fall From Grace With God/The Pogues

golden(以下g):「U2やエコー&ザ・バニーメン、ビッグ・カントリーにアラーム、それからウォーターボーイズ・・・80年代中頃にいっぱいいたイギリスのニューウェイヴ系のギター・バンドはかなり聴いたって話は前回少し触れたけど。」blue(以下b):「アズテック・カメラやペイル・ファウンテンズ、イギリスやないけどオーストラリアのミッドナイト・オイルやアメリカのレッド・ロッカーズとかもな。」g:「パンク以降、クラッシュやダ...

Skylarking/XTC

golden(以下g):「大学時代の4年間、1985年から88年はほんとうにたくさんのレコードを聴きました。」blue(以下b):「年間300枚以上、4年で1000枚はゆうに超すくらい聴いたな。」g:「貧乏学生がなんでそんなに聴けたかっていうと、レンタルレコード屋でバイトしてたからなのですね。」b:「当時、別のバイトしてたんやけど、うっとおしいしちょうど辞めようと思うてたとこでバイト募集の貼り紙見てな。」g:「あ、ここでバイトするしか...

Rose Of England/Nick Lowe,King Of America/Elvis Costello

golden(以下g):「10代後半には手当り次第にいろんな音楽を聴いたけど、その手掛かりはだいたい、好きなアーティストからだったね。」blue(以下b):「清志郎がオーティスに影響を受けたと聞いてオーティス・レディングを聴いたり、モッズやアナーキーからクラッシュへ行ったり、ルースターズがヴェルヴェット・アンダーグラウンドをカヴァーしてたり、そういうところが入口になった。」g:「ニック・ロウは佐野元春からだったね。」b:...

Centerfield/John Fogerty,Southern Accents/Tom Petty&The Heartbreakers

golden(以下g):「84〜85年頃って、ほんといろんな音楽を手当り次第に聴いたね。」blue(以下b):「あの時期、ニューウェーヴとかブリティッシュ・インヴェイジョンとかでピコピコしたりチャラチャラしたりの音楽が流行っとったけど、前回書いたヒューイ・ルイスやジョン・クーガーやブライアン・アダムスら骨太で泥臭いアメリカン・ロックがすごく元気で、どっぷりハマったなぁ。ま、ブライアン・アダムスはカナダ人やけど。」g:「...

Uh-Huh/John Couger Mellencamp

golden(以下g):「ジョン・クーガー・メレンキャンプの1983年のアルバム"Uh-Huh!"。これは、初めて聴いた高校生の頃からずっと大好きな一枚なのです。」blue(以下b):「アーシーでラフでワイルドでかっこええよな。」g:「“Jack and Diane”や後の“Small Town”のヒットの印象が強くてフォーキーなイメージがあるけど、このアルバムでそれを踏襲してるのはシングルの“Pink Houses”くらいだもんね。もっと埃っぽくてガサツなロックンロー...

Picture This/Huey Lewis & The News

golden(以下g):「ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの『Picture This』、邦題は『ベイエリアの風』とかいうタイトルだったけど。このアルバムのリリースが1982年。ここからいよいよリアルタイムで聴いたアルバムです。」blue(以下b):「高校一年の頃やな。」g:「この年の夏、住んでる町にレンタルレコード店ができて、音楽を聴ける環境が一気に変わったんだよね。」b:「駅前の雑居ビルの二階な。」g:「LPレコードなんて子供の小遣いで...

Emotional Rescue / The Rolling Stones

golden(以下g):「ローリングストーンズは1964年のデビュー以来、30枚のスタジオアルバムをリリースしているけど、最高傑作っていうとどれだろうね?」blue(以下b):「個人的には1972年の『Exile On Main St.』を推したいところやけど、やっぱりブライアン・ジョーンズとの決別作『Begger's Banquet』かなぁ。」g:「それまでビートルズの二番煎じっぽかったのが、ブルースをルーツに持つバンドらしくなっていくよね。」b:「チンピラ...

London Calling / The Clash

golden(以下g):「クラッシュの最高傑作をどのアルバムとするかは、ファンの間でもいろんな議論がありそうだね。」blue(以下b):「勢い一発で吠えまくっているファースト、音楽的にはハードな要素が強くなったセカンド『Give'em Enough Rope』、スカやR&Bなど多彩なサウンドの『London Calling』、レゲエやダブを取り込んで、地下に潜ってゲリラ戦を展開するみたいな『Sandinista!』、タフでファンクな『Combat Rock』・・・」g:「ア...

Into The Music / Van Morrison

golden(以下g):「ヴァン・モリソンを初めて聴いたのはずいぶん遅くだったよね。」blue(以下b):「80年代の頃には全然レコード売ってへんかったからなぁ。聴きとうても聴かれへんかった。」g:「幻のアーティストだった。」b:「スプリングスティーンのレコード評なんかで“ヴァン・モリソンにも匹敵するような声の深み”とかあって、聴きたいなぁと思いつつ、探しても見つからんかったんや。」g:「初めて聴いたのは88年の『Irish Heartb...

Briefcase Full Of The Blues / The Blues Brothers

blue(以下b):「ブルース・ブラザーズはパンクやな。」golden(以下g):「は?何をいきなり意味のわからんことを。」b:「ブルース・ブラザーズはパンクなんや。」g:「コメディアンが歌うリズム&ブルース・バンドのどのへんがパンクなんでしょ?」b:「もちろん音的にはパンクとはかけ離れてる。そこではなくて、精神的にパンクのスピリットを持ってたな、ってゆーことや。」g:「うーん、少しわかるように説明をお願いしたい。」b:「ブ...

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Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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