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音の食卓〈ビスケット〉

シュークリームのざっくりふわとろと対極にあるもの。サックリと軽い歯ごたえのビスケット。砂糖の甘みではなく穀物の持つ、噛むほどに湧きあがるような甘み。子供の頃、今ほどおいしいスナック菓子がたくさんなかった中で、ビスケットは高級菓子だと思っていた。森永のマリーとかチョイスとかムーンライトとか、ああいうの。今食べてもやっぱりおいしいんですよね。長く愛されてきた基本型だからこその深い味わいというか、シンプ...

音の食卓〈豚まん〉

腰痛回復後も、日々忙しくしています。なので、昼メシはほぼコンビニ。空いた時間にちょこっと買いに行って、ぱぱっと済ませる。ただし、飽きる。「うーん、唐揚げ弁当かー。昨日も食ったし。カップラーメンの気分じゃないし。おにぎり?サンドイッチ?うーん、いまいち決まらんな。。。」そういうときは結局、豚まんになる。ふっかふかの生地とジューシーな具材、それなりに腹持ちもいいし、惣菜パンやサンドイッチに比べるとコス...

音の食卓〈焼きそばパン〉

通っていた高校は、高い丘の上にあった。校門をくぐってから、200mくらいある登り坂を登らなくっちゃいけない。毎日遅刻寸前で息を切らせて走り込む僕にとってこの校門の向こうの坂は、遅刻でいいやと諦めさせるには十分な存在だった。坂の入り口、校門のすぐ手前には小さなパン屋さんがあって、学校の帰りにここで買い食いをするのは楽しみのひとつだった。中でも記憶に残っているのは焼きそばパンだ。ホットドッグ型のロールパン...

音の食卓〈ロールキャベツ〉

スープに浸かってすっかりやわらかくなったキャベツに箸を入れると、中からは肉汁あふれるジューシーな挽き肉。キャベツはお肉の旨みが外へ流れ出るのをしっかりと受け止めていて、外からのスープの旨みも中からのお肉の旨みの両方をいい具合に染み込ませている。挽き肉をキャベツで巻いて煮る、なんて料理方法を誰が考えたのかは知らないけれど、お肉の旨みも野菜の旨みも両方バランスよくいただけるってのがいいよね。アグレッシ...

音の食卓〈クリームシチュー〉

子供の頃、母親の作るコーンたっぷりのクリームシチューが大好きだった。ミルクたっぷり、ベーコンととうもろこしもたっぷり入っていて、じゃがいもがゴロゴロしてて、おかずになるくらいの満腹感があって。兄弟たちがご機嫌でおかわりをねだるのは、母親にとってもすごく嬉しいことだっただろう。*肌寒い季節になってくると、あったかいスープやシチューが恋しくなります。コーンたっぷりのスープや、じゃがいもや玉ねぎがゴロゴ...

音の食卓〈お茶漬け/おにぎり〉

ジョン派かポール派かかと問われると、圧倒的にジョン派だった。若い頃にガツンと衝撃を受けたロックンロールの熱さやテンションを感じるのはやっぱりジョン。ジョンの音楽には、生命のエネルギーがあふれている。ゴワゴワしてのみこみにくいところもあるけれど、苛立ちや内省も含めて生々しい。それに比べると、ポールの音楽は美しすぎる。良くも悪くも室内楽的な落ち着きがある。さっぱりしすぎてちょっと食い足りない。ただ、大...

音の食卓〈昆布の佃煮〉

ほっかほかの白ごはんの上に佃煮。大したおかずがなくても、佃煮さえあればごはんが山盛り食べられる。今でこそおいしいものがたくさんあって佃煮なんて必需品ではないけれど、冷蔵庫が普及するまでは佃煮はとても大切な保存食だったのだ。そもそもは、漁師の自家用食で、悪天候時の食料や出漁時の船内食とするために、小魚や貝類を塩や醤油で煮詰めて保存食としていたもの。傷みが早い雑魚がたくさん獲れると佃煮を大量に作り保存...

音の食卓〈幕の内弁当〉

幕の内弁当。若い頃はピンと来なかったんだけど、年をとってちょっと、いろんなものを少しずつ、っていう楽しみがわかるようになってきた気がする。エビ天、鶏の煮物、ポテトサラダ、きんぴら、わかめとちりめんの酢の物、佃煮、菜っ葉の煮浸し、お新香・・・小さな間仕切りに少しずつちまちまと盛られた色とりどりのおかず。いろんなものの断片を少しずつ切り取った箱庭的世界。幕の内弁当には、世界が詰まっている。ルーツをたど...

音の食卓〈肉じゃが〉

ほこほこに炊きあげられたじゃがいも。箸を入れるとほろっと崩れる。しっかりと染み込んだ甘辛い醤油味の向こうに、牛肉の旨みがじわじわと口の中に広がっていく。くたくたになった玉ねぎがそこに加わってまた違う種類の甘みが重なる。人参は見た目は少し固く感じられるけど歯茎ですっと潰れるやわらかさで、そのじゃがいもと異なる食感がなんとも心地よい。そこにまた糸こんにゃくのぷりぷりした弾力が絶妙なアクセントを連れてく...

音の食卓〈コロッケ〉

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音の食卓〈海鮮あんかけチャーハン〉

海鮮あんかけ炒飯とかけてモット・ザ・フープルと解くそのココロは、、、豪華なんだかチープなんだかよくわからない(笑)。なんとなくどこかが過剰なんですね。その過剰さが、過剰であるが故にどことなくチープに映ってしまう。でも、とびきり旨い。...

音の食卓〈辛子明太子〉

自分的にご飯のお供No.1は辛子明太子。ピリッと辛いのと、染み込んだ旨みがたまらない。ご飯何杯でもいけちゃいそうです。ご飯だけじゃなく、パスタやチャーハンにもよく合う。ポテトサラダに和えたり、角切りにした山芋と和えたり、およそすべての澱粉質に相性ばっちり。あ、お好み焼きにもね。あの辛みと旨みが、炭水化物系に足りないものを見事に補うのでしょうね。魚卵をまるごと唐辛子に漬け込んじゃうなんていう荒業は一体ど...

音の食卓〈さんま〉

例年の厳しい残暑はどこへやら。ゆうべも帰宅時間には鈴虫がリンリン啼いて、すっかり秋の風情でした。さて、秋の味覚といえばさんま。近年は不漁続きですっかり高騰してしまっているけれど、やっぱり秋には食べたいお魚です。さんまってなんかかっこいいのですよね。重量級のマグロやカツオと比べ、お魚の軽量級のチャンピオンというイメージがする。シュッと切れ上がったような細身のシェイプ、ぎらりと光る銀色のボディ。味わい...

音の食卓〈オイルサーディンもしくはアンチョビ〉

突然涼しく過ごしやすくなった9月。今年も猛暑酷暑が続くんだろうと覚悟していただけに、なんとなく肩透かしを食らったような。残暑はまたぶり返すのかもしれないけど、夏を少し懐かしく思うような気分になったとき、決まって聴きたくなるのが南佳孝さんなのです。南佳孝さんの音楽は、ひなびた海辺のリゾートで寛ぐようなリラックス感がありながら、妙にバタ臭さというか人間臭さがある。おしゃれですごくかっこいいんだけど、そ...

音の食卓〈いかの塩辛〉

【塩辛】魚介類の身や内臓などを加熱すること無く塩漬けにし、素材自体の持つ酵素及び微生物によって発酵させ、高濃度の食塩により保存性を高めた発酵食品である。ビールやチューハイでみんなでワイワイ、っていうのももちろん気の合う仲間となら好きなんだけど、お酒が一番おいしいなぁ、と思うのは、ひとりで冷酒なのだ。そういう意味では、この自粛続きもそれなりに楽しめています。おいしいおつまみといい気分になれる音楽、お...

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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