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音のパレット〈セピア色〉

セピア色は、過去に属している。色褪せたセピア色の思い出・・・セピア色といえばそういう言い回しがセットになっている。セピア色の情熱、だとか、セピア色の未来、なんていう言い方は聞いたことがないし、おそらく誰もしないだろう。セピア色に褪せた思い出というのは、だいたいが夏の景色だという気がするのは気のせいだろうか。なんとなくだけど、冬にみんなで鍋をつついたとか、子どもの頃に兄弟でいっしょに雪だるまを作った...

音のパレット〈水色〉

毎日暑いですねぇ。天気予報を見ただけでうんざりしてしまう。真っ赤染まった連日の猛暑日予報。週末は少しましになるようだけど、ムシムシするんだろうなぁ。こんな日々に、いつもレベルの仕事量と出来映えを求めることなんてそもそも無理だ。緩めなきゃやってられない。本当に日本にもサマータイムやシエスタの導入が必要なんじゃないかと思う。そんな酷暑の日々、もはや緩い音楽しか聴きたくない(笑)。こんな酷暑に落ち着いて聴...

音のパレット〈エメラルドグリーン〉

夏の朝ぽとりぽとりと朝露の滴がしたたるようにゆっくりとゆっくりと朝顔の花が開いてゆくようにできるだけ穏やかな気持ちで迎えたい頭の裏側でかすかに聴こえてくるのは異国人たちの管弦楽団カワラヒワの羽根のやわらかさと冷たい水の硬さ芝生の潤いとショウリョウバッタの賑やかさ叢に埋もれたビー玉が朝露に濡れてエメラルドに変わる...

音のパレット〈緋色〉

朝から蝉が暴力的に啼き散らかして、ギラリとした日射しで起こされる。モワッと蒸した空気で息苦しい。暑くなりそうだ。極悪な暑さの季節が近づいている。梅雨が明けると、一年で一番不快指数が高い季節になる。「西遊記」に一年中燃え盛っている火焔山という山が出てくるけど、この時期の関西はその火焔山が火を噴いているんじゃないかと思うくらい暑い。赤く燃えているよりもよりももっと赤い感じの暑さ、緋色の世界だ。英語でい...

音のパレット〈グレイ〉

ボブ・ディランの歌の空は、いつも曇り空だ。僕はディランに関しては全然聴き込んでいないシロートリスナーなので、ディランについて何かを語れるほど詳しくはない。ノーベル文学賞をもらうほど歌詞が素晴らしいと言われているけれど、それも正直ピンと来ない。だけど「Bring It Aii Back Home」「Highway 61 Revisited」「Blonde On Blonde」あたりのアルバムに収められた曲のかっこよさはわかる。投げつけるようにぼやくように吐...

音のパレット〈菫色〉

どんよりとした梅雨空が続く毎日。のっぺりと低く覆う雲と、だらしなく降り続く雨、滞るモヤモヤ感とのぼせる湿気、じとじと。なかなかスキッと晴れ晴れした気分にならないのは、お天気のせいばかりでもないもだろう。どんよりともやもやした気分、内に籠ってしまうような気分の中で脳内再生率があがるのは、例えばルー・リードだ。ルー・リードの音楽は何色なんだろう。全体のトーンは黒系、ただし漆黒というよりはモノクロームや...

音のパレット〈鉛色〉

低気圧が張りだしてお天気は斜め模様。分厚い雲が地の果てまでも続いている。気圧は低く、湿気は高く、どんよりとした重たい空気で気分も澱みそう。近づいてくる暴風雨の予感。そんなどんよりとくぐもった空のことを「鉛色の空」と呼んだりする。鉛色といえば、僕がイメージするのはレッド・ツェッペリンだ。赤銅色に錆びて朽ち果てた巨大戦艦が、鉛色に荒れ狂った海を漂流している。鉛色に重くのしかかる不穏さ。預言者の不吉な言...

音のパレット〈紫〉

紫という色は一筋縄ではいかない色だ。特にすみれ色や藤色ではなく、いわゆるパープルには、古くから官位の高い人の色とされたように高貴なイメージがある一方で、セクシャルというか妖艶というか淫靡というか、少しアブノーマルな印象も強い。魔術的、神秘的な印象もあるけれど、そのことが安らぎにつながるかといえば、むしろ不安をあおるような感じがしたりする。未知のものへの強い興味を誘惑する色。少なくとも、安定した日常...

音のパレット〈碧〉

日本語で「青」と呼ぶ色の範囲は実はとても広い。どうやら古来、青という色は、赤や黄、白や黒以外のすべての色、灰色~青~緑に至る幅で使われていたらしい。「青葉」「青虫」「青田」「青信号」、実際は緑色なのにそれを「青」と呼ぶことに誰も何の違和感もないのは、そのことがあながち不自然ではないからだろう。エメラルドグリーンや若竹色、ターコイズブルーや浅葱色など、青と緑の中間のような色は、とても好きな色。この「...

音のパレット〈蒼〉

ルースターズの音楽は蒼い音という印象が強い。「青」ではなく「蒼」。グレーがかったブルー。ガンガンと煽りたてる音ではなく、じわじわと熱くなっていく音。熱いハートと同時に、どこか心の奥底が芯まで醒めている音。特に、下山淳と安藤広一が加入した“DIS.”以降大江慎也脱退までの“Good Dreams”、“Φ”は、くすんだ蒼の感じ。或いはそこに少し透明感の入ったクリスタルブルーだ。...

音のパレット〈青〉

一番好きな色は、青なのです。青にもいろいろと幅はあるけれど、ちょっと暗めの青色が好き。瑠璃色~群青~インディゴブルー、いや、それよりは少し明るさがあったほうがいい。美しく言うと、夜明け前の空の色が理想的だ。青色というのは、分類としては寒色で、つまりはクールな色とされている。冷静沈着で、ふざけたりはしゃいだりはあまりしないイメージがある。また、憂鬱な気分を英語でブルーと表現するように、どちらかといえ...

音のパレット〈緑〉

爽やかな風、穏やかな日射しの休日。芝生に寝っころがって、こんな歌でも聴いていたい気分。新しいウイルスのニュースをどこか他人事のように噂していたのが2月、どうやらこれはまじでヤバいらしいと行動の変容を迫られたのが3月の半ば。それがなんだかものすごく前のことのような気がするくらい、4月、5月と怒濤の日々を過ごして、ようやく落ち着きがみえてきた6月。毎日神経を尖らせて、気を張ってたんだな、今思えば。けっ...

音のパレット〈黒〉

黒は強さの色だ。力強い、パワフルという強さではなく、頑丈さ。いわゆる強度の高さ。象に踏まれても潰されない強さ。どしっと構えてたじろがない強さ。石の上にも何年的な我慢強さを含む頑丈さ。黒はまた、闇の色でもある。闇の中では何にも見えない。何にも見えないということはある意味何物にも惑わされないということで、やはり黒は強さの色だと思う。そういう強さを持った音楽といえば、これを思い出す。...

音のパレット〈ピンク〉

音のパレット、今回のお題はピンク色。昭和育ちのせいか、ピンク色は女の子の色である、という固定観念が埋め込まれてしまっていて、どうもピンク色に対する親しみ度は高くない。優しくて品のある色だとは思うんだけど、一方で甘ん坊というか、媚びというか、見た目や損得勘定を優先して動くような取り繕ったあざとさみたいなものがピンク色の心理の中にあるような気がしてしまうのは、どこか幼少の頃にトラウマになるような経験が...

音のパレット 番外編 いろのうた12

“青い珊瑚礁”“赤いスイートピー”“白いパラソル”“ピンクのモーツァルト”、、、タイトルに色の名前がつく曲は枚挙にいとまがない。“赤い風船”“赤いハイヒール”“黄色いさくらんぼ”“白いページの中に”“セクシャルヴァイオレットNo.1”“パープルタウン”“みずいろの雨”。・・・パッと思い出すのは昭和の曲ばっかりですが(笑)。「音のパレット」今回はちょっと休憩。番外編として、色の名前のついた大好きな曲を、色鉛筆のセットっぽく12曲...

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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