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音のパレット まとめ

色にからんだ音楽の話、音楽から連想する色の話を36色。それなりにひととおりの絵の具セットっぽくなりました。色彩も音楽も、なんらかのイマジネーションを喚起する。触れることで気分が変わる、或いは気分を変えるために触れる。この色はどんな音だろう?この音はどんな色だろう?イメージを膨らませながら、手がかりを探っていく作業はなかなか楽しかった。それぞれの色の音楽はきっとそれぞれの自分の断片なんだろう。その日そ...

音のパレット〈たまご色〉

「音のパレット」シリーズ、色についてまさに色々と書き連ねてきましたが、今回が最終回です。最後はふわっとした色がいいな、ってことで「たまご色」。ふっとイメージが湧いたのは、スティーヴィー・ワンダーでした。それって、美しいたまご型の頭のかたちに影響を受けていないか、と思いつつ(笑)。...

音のパレット〈銀色〉

銀色。鈍く光るその光沢は、キラリというよりはギラリという質感がある。みっちりと密度濃く詰まった隙のなさは、何もかもを跳ね返すような強靭さがある。金色のような華やかさとは違った、見栄えよりも実利を重視するような硬派で質実剛健な雰囲気がある。燻し銀という言葉があるように、熟練の手練れ職人のような存在感や、実質を背負っているからこその矜持。こういうイメージにぴったりはまるバンドといえば、ザ・フーしかない...

音のパレット〈琥珀色〉

琥珀とは、木の樹液が長い年月をかけて固まり、化石化したもの。樹液が琥珀化するには、2000万年~6000万年という途方もない時間がかかるらしい。100年生きたとしても、それを20万回分。想像するだけでクラクラしそうだ。色彩としては、くすんだ赤みの黄色。オレンジでもなく茶色でもなくゴールドでもなく、そのいずれとも親和性の高い色。ウイスキーや蜂蜜の色が近いのかな。そんな琥珀色の音楽、というイメージで思い出すのは、...

音のパレット〈アイヴォリー〉

アイヴォリー。少し黄色味や灰色味を帯びた白系統の色。象牙なんて舶来品だから象牙色という言葉は直訳だろうけど。この色に感じるのは、尊厳のようなもの。人としての誇りやプライドを高く持つという以上に、歴史や文化に敬意を持って接した上で意思を強く持って生きる、みたいなイメージがある。そんな風に思ったのは、このレコードの印象の影響かもしれない。...

音のパレット〈群青色〉

秋の夕暮れはつるべ落とし。とっぷりと暮れていく空は、そそくさと茜色から深い藍色に変わっていく。あっという間に夜の世界へ舞台転換だ。夕暮れの後に訪れる群青色は、とても好きな色。じゅうぶんに深い闇と、どこかこざっぱりと割りきったような明るさを湛えた色。群青色には、むやみに戯れず交じりあわない孤高の雰囲気と、内に秘めた情熱と、なるようにしかならない世界への諦念や無常感を混ぜ合わせたようなイメージがある。...

音のパレット〈クリスタル〉

「クリスタル」は色なのか?という疑問はとりあえず置いといて。クリスタルとは、そもそもは結晶のこと。古フランス語の氷、氷のような鉱物の意であるcristalに由来し、狭義では水晶のことを指す。水晶は、交流電圧をかけると一定の周期で規則的に振動するため、この原理がクォーツ時計などに用いられらたりする。ちなみにこの水晶圧電効果を発見したのは、ピエールとジャックのキューリー兄弟だ。...

音のパレット〈ブラウン〉

ロックの長い歴史の中で、色の名前で呼ばれるレコードが3枚だけある。ビートルズの“ホワイト・アルバム”、プリンスの“ブラック・アルバム”、そしてザ・バンドの“ブラウン・アルバム”。バンド名を冠したタイトルが他のレコードとの差別化が難しいことやそもそも名前がつけられなかったことから、アルバム・ジャケットの印象でそう呼ばれたに過ぎないのだけれど、ザ・バンドの“ブラウン・アルバム”は、通称と音の印象が見事に一致し...

音のパレット〈山吹色〉

子供の頃に愛用していたクーピーペンシルセットには、やまぶき色が入っていた。僕はこれを「やまぶき・いろ」ではなく「やまぶ・きいろ」だと思い込んでいた。黄色のバリエーションだと理解していたのだ。山吹色は黄色の一種ではあるけれど、黄色のような強い主張はない。オレンジっぽくもあるけれど、オレンジとは全然テイストが違う気がする。明るいけれど穏やかで安定感があって、いてくれるとすごく安心する色だ。...

音のパレット〈ショッキング・ピンク〉

ショッキング・ピンクはジョーン・ジェット姉御。これ、見たまんまですね(笑)。...

音のパレット〈朱色〉

秋はお祭りの季節。近所の神社の祭りは今年は小規模で粛々と行われたらしい。花笠を先導に神輿が町を練り歩き神社に奉納される光景は、とても風情のあるものだった。色とりどりの花笠、キンキラに飾られた神輿、そして鳥居の朱色。神社や鳥居が朱色に塗られているのは、そもそもは燃える炎や沈む太陽、血の色のイメージなんだそう。そういう物への畏怖の念から転じて、魔除けの象徴として神社や鳥居に使われるようになったそうだ。...

音のパレット番外編 ローリングストーンズのいろのうた

ビートルズに続いて、ストーンズの色の歌をピックアップしてみた。■Paint It Black66年『Aftermath』収録。黒という色の持つ魔力。“赤いドアを見ていたら黒く塗りたくなった”とか“緑の海はもう深い青色に戻ることはない”とか、色彩感が効果的に使われ、語り手の闇の深さをうまく表現している。■Brown Sugar71年『Sticky Fingers』収録。ブラウン・シュガーとはへロインの隠語なんだそうだ。■Little Red Rooster65年『Rolling Stone...

音のパレット番外編 ビートルズのいろのうた

音のパレット、番外編。なんとなく、ビートルズって「色の名前のついた曲」けっこう演ってるんじゃないかと思いついて、数えてみた。7曲。微妙でした。思ったより少なかった(笑)。■Baby's in Black『Beatles for sale』収録、ジョンとポールの共作。アコギのカッティングと、ジョンとポールのハモりがすごく気持ちがいい。亡くなった恋人の喪に服して黒い服を着続ける女性へ語りかける歌。■Yellow Submarine『Revolver』収録。この...

音のパレット〈小麦色〉

穏やかな気候には、アコースティック・ギターの音色が心地良い。爽やかな秋の風に、涼しげなアコースティック・ギターが響く、その心地良さ。アコースティック・ギターの音色が心地良いのは、木の響きがするからだろう。温かいというか、温もりがあるというか、ナチュラル、自然体で響く音。そこに、ちょっと線の細い女のひとの歌声なんかが乗っていると、より心地良い。見渡す限りの平原。その平原にそよぐ風のように、ただ鳴って...

音のパレット〈マルーン〉

マルーンは、黒や紫を帯びた赤。この色には大人の色、高級な色というイメージがある。近似色である葡萄茶(えびちゃ)色やえんじ色を含めてそういうイメージがするのは、関西人なら阪急電車や阪急百貨店のイメージのせいもあるだろうけれど、そのせいだけでもない。深みがあって、ほろ苦くて、でも大人しか味わえない芳醇な香りと甘みがあって。ワインのイメージなのかな。ボルドーやバーガンディなど、ワインの色がそのまま色の名前...

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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