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ヒッチハイクの賛否両論 The Pros and Cons of Hitchhiking

AM5:01(The Pros and Cons of Hitchhiking Part.10) / Roger Waters眠っているうちに足がつって激しい痛みで目が覚めたのは明け方5:01空はぼんやり白く空気はすでに生ぬるかった多少の犠牲はやむをえないその言葉は自分は犠牲にならない場所にいるからこそ吐ける言葉一番醜悪なものは善人の顔をしてやってくると誰かが言った自由と平等多様性と調和今本当に必要なのものは?ハーレーに乗った天使が荒くれものの仲間たちを引き連れ...

意訳 新・時代の流れ

喜納昌吉&チャンプルーズ “新・時代の流れ” 意訳昭和8年の生まれだったおじいから、いろんな昔話を聞かされて僕は育った。おじいの昔話は、子供ながらにとてもおもしろかった。この島に昔から住み着いているキジムナーや聖霊たちの話が一番好きだった。嫌いだったのは戦争の話。おじいの話は、いつも決まって最後は戦争の話になるのだった。集団疎開で鹿児島へ向かった対馬丸が沈められたくさんの幼なじみが命を失った話。ひめゆ...

意訳 Xmas in February

Lou Reed “Xmas in February” 意訳彼は、路上でボードを掲げてしゃがみこんでいる。「どうか、ベトナムから故郷へ送り届けてください」と書かれたボードを、人々は知らん顔して通りすぎる。屈辱にまみれた戦争のことなど、誰も思い出したくはない。彼の名前をサムとしよう。彼はレストランの厨房のアルバイトだった。その暮らしはギリギリで爪に火を点すような毎日だった。幼い頃に両親を亡くし、親戚の家で厄介者のように育てられ...

意訳 The Night They Drove Old Dixie Down

The Band “The Night They Drove Old Dixie Down” 意訳1860年のアメリカ。その年の暮れに、保護貿易と奴隷制廃止を訴えたエイブラハム・リンカーンが連邦の大統領に選ばれた。これに反発する南部の諸州は次々と連邦からの離脱を表明し、ジェファーソン・デイヴィスを大統領にしてアメリカ連合国が結成された。最初の首都はアラバマ州モンゴメリー、ヴァージニア州が連合国に参加してからリッチモンドに首都を遷した。当時、着...

意訳 Thousand are Sailing

The Pogues “Thousand are sailing” 意訳今はもう、その島は静けさに満ちている。けれど今もまだ、亡霊たちが手を振っているのが僕には見える。腹を空かせてこの島にたどり着き、血と汗と涙を流しながら、とうとう報われることがなかった彼らの魂が。事の起こりは、1845年のことだ。どこからか紛れこんだじゃがいもの疫病は、またたくうちにアイルランド中に広がり、たくさんのじゃがいもが被害を受けた。翌年のじゃがいもの作...

意訳 Red Army Blues

The Waterboys“Red Army Blues”意訳家族を残して故郷を離れることがそんなに辛いことだと、その時はまるで思わずに家を出た。出発の朝、母さんは僕にこう言ったんだ。「いいかい、何人のドイツ人を殺すかじゃないのよ。たくさんの人民を解放するのがあなたの使命なのよ。」母さんが丁寧にブラッシングしてくれたいたちの毛皮の帽子をかばんに詰め込んで、僕は初めて故郷を離れた。17歳だった。まだ女の子とキスをしたことすらな...

意訳 Luka

スザンヌ・ヴェガ 「ルカ」 意訳少年は、わたしの部屋の二階に住んでいた。時折、大きな物音がしたり、泣き叫ぶような声がするのが気にはなっていた。最初は、やんちゃな子供がふざけているんだろうと思っていたのです。小学校低学年くらいの子供なら仕方がない、その程度で苦情を言うのはあまりに大人げないだろう、と。思い起こせば、それらの物音は、ずいぶん以前からしていたような気がする。やんちゃな子供がふざけているにし...

意訳 マニック・マンデー

あー、もう朝6時かぁー。まだ夢の中だったのに。サイコーにかっこいいオトコとキスしてる真っ最中だったのに。きらきら光るベネチアの川のほとりで小舟に揺られながらね。でも、仕方ないわ。遅刻するわけにはいかないもの。お給料もらえなくなっちゃう。だから「もっとゆっくりして行けよ。」なんて言わないでほしいわ。一体誰のために働いてると思ってんのよ。馬鹿みたい。こんな男と付き合わなきゃよかったかしら。だらしなくっ...

意訳 ザ・ウェイト

■その街にたどり着いたとき、俺はもう半分死にそうなくらいに疲れきっていた。どこか足を伸ばしてくつろげる場所を探してうろうろ歩いてみたけれど、街に数件あるホテルはおろか、小さなビジネス・ホテルも満室。素泊まりのカプセル・ホテルですらさえもだ。観光シーズンな上に、円安の影響もあって海外からの旅行者が安いホテルを埋め尽くすんだな。コンビニでビールとつまみを買ったついでに「どこか泊まれる場所はありませんか...

♪意訳 シップビルディング

Elvis Costello - Shipbuilding 妻に新しい冬用のコートと靴を買ってあげると約束したんだ。 それから息子の誕生日には自転車を。  女や子どもが騒ぎ立てて国中に広まった噂のせいで  閉鎖されていた造船所の仕事が  もうすぐ再開される 「父さんは仕事に行かなくっちゃいけない。 でも、クリスマスには戻ってくるから。」  国中に広がった噂のせいで  多くの人間が職を失ったんだ  “こんな船を造った奴等のせいで、たくさん...

♪意訳 この素晴らしき世界  ~誕生日の夜に~

木々は繁り バラは赤く咲き誇る まるで僕らのために咲いているみたい そしてふっと呟いてみる 「世界はなんて素晴らしいんだろう。」 青い空 白い雲 眩しいくらいの晴れた日も 聖なる夜の暗闇の中でも ふっと呟いてみる 「世界はなんて素晴らしいんだろう。」 空に架かる虹の色 みんなの目にも映っている 友だち同士で交わす握手 「オッス!」「毎度!」って合言葉 それってきっとI Love Youって意味なんだなぁ 仕事はいつもいっぱ...

意訳 The Boxer

(サイモン&ガーファンクル 『ザ・ボクサー』 意訳) ちくしょう。また不採用かよ。 夏に派遣で勤めていた会社からいきなり契約更新不可を伝えられてから、もう数え切れないくらいの面接を受けてきたっていうのに、ことごとく不採用だ。面接のおっさんの、どこか人を見下したような態度は思い出してもむかむかするし、なんだかこの頃では「派遣切り」ってだけで憐れむような目で見られている気がしてきてしまうんだ。 そろそろ...

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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