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人体600万年史

先日、帰宅してテレビを観ていたら、やり投げの女子競技で日本新記録が更新されたというニュースをやっていた。しっかりした体格のおねえさんが槍を担いでスタスタタッって走ってうりゃぁぁぁぁー、って投げると槍はグングンと放物線を描いて飛んでいく。おー、すげーって思わずつぶやいてしまった。何かとてもピュアなものを見た気がしたのだ。*人類は、野生動物と比較すると身体能力は劣るというのが一般的な通説だ。人類がいく...

ロックの正体

ロックの正体 歌と殺戮のサピエンス全史/樫原辰郎タイトルと本のカバーからはワイルドでヴァイオレンスな印象がするけれど、その印象とは裏腹に、文化としてのロックを文化人類学的に捉えた本。帯にはこのような紹介文が書かれている。「ロックとはなんだったのか? 進化心理学、認知科学、神経科学、人類学、霊長類学、自然主義哲学、二重過程理論、処刑理論、生物学的市場仮説、お婆ちゃん仮説 etc. ――最新のサイエンスと歴史...

キリンに雷が落ちてどうする/品田遊

キリンに雷が落ちてどうする/品田遊ダ・ヴィンチ恐山という名前でnoteの有料記事として連載された日記を編集した本。読書というよりはブログを斜め読みしている気分で、一気読みせず、数ページずつ読んでいくのが楽しかった。いろんなブログを読むのは、人それぞれいろんな考え方感じ方があるよなぁ、というだけでも楽しいものだけど、品田遊の考え方や発想の角度はかなり個性的というか、普通はひらめいても忘れてしまうような些...

カラスは飼えるか

日曜日、朝から若いカラスがギャァギャアと鳴き散らかしていて目が覚めた。独り立ちした若いカラスたちの縄張り争いか、それとも繁殖期か。たまたまなんだけど僕が住んでいる町には王族の先祖の墓があることから宮内庁保護管轄になっている大きな森があり、また仕事場近くにも太閤さん縁りの広い森林公園があって、そこをねぐらにしているカラスを目にする機会が多い。カラスって、ゴミを散らかすとか鳴き声がうるさいとか不気味だ...

ゴリラの森、言葉の海

ゴリラの森、言葉の海 / 山極寿一・小川洋子レコードを、いわゆる「ジャケ買い」をしたことはあるけれど、文庫本を「ジャケ買い」した記憶はほとんどない。そんな稀有な「文庫本のジャケ買い」をしてしまったのがこの本。山極寿一さんと小川洋子さんによるゴリラ研究の知見から人間の在り方に思いを巡らせた対談集。山極寿一さんは著作こそ読んだことはないけれど、霊長類の研究者として著名な方だし、小川洋子さんは好きな作家...

聡乃学習

聡乃学習 / 小林聡美「好きな女優は?」と訊かれたら、「小林聡美」と答える。実際のところ、そういうシチュエーションなどほぼないにせよ。高校一年生だったかに観た映画『転校生』に主演していた小林さんの、体当たりともいえるぶっ飛んだ演技ですぐにファンになってしまったのだ。男の子役のときの奔放さと、女の子役のときの不安げな演技のギャップが圧巻だった。美しさや可愛らしさを売りにするのとは少し違う、もっと人間...

ぐるりのこと

主義も思想も価値観も違う相手に、文字通りの水際でどう対処するか。当事者には当事者のいかんともしがたい歴史と事情がある。それはそれでそれぞれの物語だ。利害がぶつかる。まったく理不尽に思える攻撃が加えられる。それでも、結局はこちらに相手の、または相手にこちらの、物語の、胸を開いて分かろうとする姿勢のあるなしが交渉の鍵を握る。本当のかけひきはそこから始まる。相手にも歩み寄ってもらわなければならない。そう...

想像ラジオ

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小川未明童話集

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2021年3月

東日本大震災から10年という節目と、コロナ禍から丸1年という3月。この2つの災厄、さらに原発事故も含めた3つの災厄について考えると、人間というものは自然の原理の前にはあまりにも無力なのだと思ってしまう。人類が数千年に亘って累々と気付きあげてきたものと、自然の営みはまずもって桁が違う。そもそも人類の文明の歴史はたかだか4000年。45億年の地球の時間の中ではほんの一瞬に過ぎないのだし、細胞レベル、遺伝子レベ...

感染症の世界史

冬至も過ぎて、2020年も押し詰まってきました。withコロナの一年。いろいろ大変なことだらけ、未経験のことだらけであたふたしているうちにあっという間に過ぎた感じ。一年が濃すぎて、ちょっと前のことがめちゃくちゃ昔に感じたりする。幸い病気ひとつせずに過ごせた。というか、ひょっっとしたら53年間で一番健康だった一年かもしれない(笑)。うがい・手洗い、大事ですねー。そんな年の暮れに読んでいるのはこういう本。...

美味しい進化

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トリエステの坂道

サバという詩人のことはよく知らない。トリエステという町にも、もちろん行ったことはない。でも、須賀敦子さんの文章を読んでいると、あたかも自分自身が、詩人サバの足跡を求めてトリエステの町をすっかり旅したような気持ちになる。...

もの食う人びと

「ゴミ箱」というのは不思議なシステムだと思う。例えば、食事中に食べ物を床に落としてしまったとする。ほんの一瞬であれば、それを拾って再び口にする、ということは、よほど潔癖な人ではない限り、許される範囲だろう。いわゆる3秒ルール。一方で、一度ゴミ箱に入ってしまった食べ物を再び口にすることは、潔癖を自認しない人ですらまずないだろう。お皿に乗ったまま、一度も食卓や床に触れていないとしても、一度ゴミ箱に入っ...

いとしいたべもの

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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