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明るい旅情

【対蹠地】対蹠地(たいせきち)は、地球あるいは他の天体上で、ある場所とは180°逆に位置する場所である。地球においては俗にいう「地球の裏側」である。対蹠点とも言う。数学では3次元のいわゆる球以外の、抽象的な球面に対しても対蹠点という表現を使う。(Wikipediaより)後輩の女の子が、一週間の休暇を利用してパタゴニアへ一人旅に行って来たと聞いた。「パタゴニアって!?また遠いとこまで。」「片道23時間でしたかねぇ。」...

二〇世紀の歴史

アメリカやイギリスのロックを聴いていると、必然的に近現代のアメリカやヨーロッパの歴史に触れることになる。例えばザ・バンドは南北戦争のことを歌っていたし、クラッシュは英国内戦やスペイン戦争のことを、U2はアイルランドの解放を歌っていた。ボブ・ディランやジョン・レノンやボブ・マーリーは言わずもがなで、ポール・ウェラーにしろエルヴィス・コステロにしろ、歌の後ろに政治的としか言えない主張があって、もちろん最...

ブルースマンの恋

ブルースマンの恋 / 山川健一ブルースの本ってわりとたくさん出版されているけれど、名盤100選的なレコードの紹介+ブルースマンのバイオグラフ的なものをつらつらと紹介していることがほとんどだ。そういう本っていうのは、もちろん読んでいるときは楽しいんだけど、結局はオタク的な知識しか残らないんだな。知識は知っていて困らないんだけど、そのことで音楽を理解した気になるのはよろしくない。そういうものって音楽の本質と...

日のあたる白い壁

江國香織さんが絵画について書いたエッセイ集「日のあたる白い壁」に、友人とのこんなやりとりが紹介されている。「この美術館にあるなかで、どれでも好きな絵を一枚もらえるとしたらどれがほしい?ただし絶対飾らなきゃいけないんだ。売るとか、財産として所有するとかそういうのじゃなくてね。まっ白い壁の、広いきれいな家に住んだら、とかいうのも駄目で、いま住んでいる家に、必ず飾らなきゃいけない。」いま住んでいる家に飾...

進歩 ー人類の未来が明るい10の理由 ー

年が明けて2020年。2020年という語感に近未来感を感じてしまうのは、80年代に接してきたいくつかのSF作品の影響だろうか。例えば「ブレードランナー」で描かれていた2020年の世界では、環境破壊が進んだ結果、人類の多くは他の惑星へ移住。酸性雨が降りしきる地球では人造人間レプリカントたちが反乱を起こしていた。例えば「AKIRA」では、第三次世界大戦の核爆弾で荒廃した東京が舞台になっていた。いずれにしても昔のSF作品...

世界史を大きく動かした植物

消費税が上がって10日余り。どうも税金が10%になったという実感が薄い。というのも、ろくに買い物をしていないからだ。元々物欲はあんまりあるほうじゃない。身につけるものや使うものは機能性重視、外食もそんなにしないし、唯一の散財場所だったCDもずいぶん買わなくなった。10%に上がった買い物をしたのは今のところ缶ビールだけだな。今日、買いだめが切れて490円に上がったタバコを買って、ちょっとだけ増税を実...

嵐の夜の

台風の夜。向かいの疎水沿いにずらっと並んだ木々が枝と葉っぱをさわさわと揺らしている。やがてシャワーのような雨。一定のボリュームで一定の量を降らす雨の音は疲れた体に心地よい。夜11時。やたらとはしゃいでいるニュース番組の台風報道。画面の枠の下段ではテロップが延々と流れている。JR山陽新幹線 小倉~新大阪 運休、ANA300便を運休、避難勧告 奈良県黒滝村 全域、十津川村 全域・・・画面の左側では日本列島...

生きて虜囚の辱しめを受けず

『生きて虜囚の辱しめを受けず』この言葉は、近衛文麿内閣で当時陸軍大臣だった東条英機が、戦陣訓として通達した言葉だったそうだ。捕虜になったり囚られたりするのは日本国民として恥だ。敵の捕虜になるくらいなら死ね。そういう意味の訓示を真に受けてしまった多くの若者たちが、実際は失う必要のない命を戦地で散らした。太平洋戦争での戦没者は約310万人、そのうち軍人・軍属が240万人と言われているが、もしもこの言葉...

すいかの匂い

小学生の頃、夏休みには毎年、家族でキャンプに出掛けることになっていた。琵琶湖湖畔のキャンプ場。湖の畔からそう遠くない山の斜面にテントを張れる場所が整備してあって、いくつもの青や黄色やカーキ色のテントが林の中に立っていた。奥の方にはいくつか、丸太でできたロッジもあった。父親の勤め先の保養所みたいなところだったのだろうか、市営か県営のものの一部を勤め先が借りきっていたのだったか。父親の勤め先の同僚やそ...

風の歌を聴け

時々、村上春樹という作家が、国民的に人気のある作家だということがすごく不思議に思える。なぜ、村上春樹という作家が国民的作家であるにもかかわらず、世の中は村上春樹的ではないのか、と思ってしまうからだ。君にそう問いかけると、君は事もなさげにこう答えた。だって、サザエさんもちびまる子ちゃんも国民的アニメだって言われているけれど、だからって私はサザエさんにもちびまる子ちゃんにもなろうとは思わないもの。そう...

ハトはなぜ首を振って歩くのか

休みの日に何してる?って聞かれると、意外と困ります。外出しないといけない用事がない限り、ほとんど家でゴロゴロしているからです。ゴロゴロして何をしてるか、っていうと、だいたい本を読んでいる。でも「読書。」と答えると、なんかインテリぶってる感じがしてちょっと違う気がする。「まぁー、本読んだりとか?」ってはぐらかすとだいたい「どんな?」って聞かれてまた答えに困る。たいがいなんでも読むからだ。「東野圭吾と...

リズムを選ぶ / 音楽を言葉にする

ロックのビートが自分を打って去るその瞬間を、どんな形ででもよいから書きとめておきたかった。文章を書けば書くほど、ロックそのものから遠ざかってしまうような気もしたが、瞬間の印象を書きとめておかなければ、ぼく自身が空中に霧散してしまうようで怖かったのだ。これは、山川健一さんの「壜の中のメッセージ」という小説集の中の一作“青い空との別れ”という作品の中の一節。ゴールデンウィークで部屋の片付けをしていたら段...

音楽とは沸騰であったのだ

言葉の問題をやっておれば、言葉が様々な拍子で沸騰しますし、舞台などでたわけた仕草をしておれば体が沸騰しますしね。そうか、いま気付いた。わたしにとって音楽とは沸騰であったのだ。沸騰しておるのだが、ただ単に水が沸騰しておるのではないのだ。からだや、おもいや、ことばや、悪意や、その他さまざまのものが沸騰する力がわたしにとっての音楽であるのだ。音楽について書かれた、心に残るフレーズ。これは、町田康さんの「...

堕落論

「学校って何のためにあるんですか。試験は何のためにするんですか?制度は人間が必要として作ったもので、それに縛られるのは逆なんじゃないですかー。」気の弱そうな教師に向かって悪態ついていた生意気盛りの高校生の頃の自分。ビシッとしてそうな教師には言わない(笑)。あぁ、めんどくさい高校生だった。こういうことを意気がって言いたくなる年頃ってのは誰しもあるとは思うんだけど(ないか?)、その発言の影響はこの人だった...

山月記・李陵

古典シリーズ第4彈。中島敦。中島敦も、林芙美子や梶井基次郎とそう変わらない1909年(明治42年)の生まれ。どうやら僕は、この世代の物書きに共感度が高く強く惹きつけられるようだ。昔、教科書に「山月記」が載っていて、そのときもこれはわりとおもしろいと感じた記憶はあった。で、改めて読んでみて。こんなにもワイルドだったんだっ!と衝撃。文章の熱量が半端なくって、読んでいる間、エネルギーをたくさん受け取ってい...

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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