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溶ける街 透ける路

「地名」が好きだ。土地の名前はなぜだか僕をわくわくさせてくれる。旅行することそのものは大好きというほどでもないのに。まだ幼稚園児だった頃、大阪万博のパンフレットを見ながら「エクアドル」だの「象牙海岸」だの「ブリティッシュ・コロンビア州」だのと知らない国や州の名前や旗を見てわくわくしていた。小学生の頃、課外授業で天気図を書くのが好きだった。ラジオの声にあわせて白地図に印を書き込んでいく。浦河、晴れ、...

世界の起源: 人類を決定づけた地球の歴史

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不時着する流星たち

今日も雨。この7月で雨が降らなかったのは、先週末からの数日くらいではなかったか。体力的には酷暑よりましとはいえ、雨降りは気分を重くする。なんとなくスッキリしなくて、いくら眠ってもまだまだいくらでも眠れそうなくらい眠い。そのくせどれだけ眠っても疲れがとれた気がしない。日照時間が減ると鬱の症状が悪化するとの関連性が指摘されているらしいけれど、だとしたら今年はずいぶんとうつ病が増えたのではないだろうか。...

これから泳ぎにいきませんか

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オン・ザ・マップ ー地図と人類の物語ー

知らない町を訪れるとき、地図は必需品だった。一晩を夜行バスで明かしてたどり着いた町のインフォメーション・センターで簡単な地図をゲットする。現在地を確認して、その町の目ぼしい場所を探す。歩いていけるのか、バスに乗るのか。地図さえあれば、多少道に迷っても問題ない。自分の現在位置と目標の位置さえ把握できれば、問題は半分以上片付いたようなもの。その差をどうやって詰めるのかさえ考えればいい。*幼い頃から、地...

ブックカバーチャレンジ

FBで「ブックカバーチャレンジ」なるものが回ってきた。要は7日間続けて本の画像をアップせよ、とのこと。本についてのコメントは不要なのですが、がっつり書いたのでこちらにも転載しておこうかと。7日分まとめてなので長いよ(笑)。*ブックカバーチャレンジ1日め。...

明るい旅情

【対蹠地】対蹠地(たいせきち)は、地球あるいは他の天体上で、ある場所とは180°逆に位置する場所である。地球においては俗にいう「地球の裏側」である。対蹠点とも言う。数学では3次元のいわゆる球以外の、抽象的な球面に対しても対蹠点という表現を使う。(Wikipediaより)後輩の女の子が、一週間の休暇を利用してパタゴニアへ一人旅に行って来たと聞いた。「パタゴニアって!?また遠いとこまで。」「片道23時間でしたかねぇ。」...

二〇世紀の歴史

アメリカやイギリスのロックを聴いていると、必然的に近現代のアメリカやヨーロッパの歴史に触れることになる。例えばザ・バンドは南北戦争のことを歌っていたし、クラッシュは英国内戦やスペイン戦争のことを、U2はアイルランドの解放を歌っていた。ボブ・ディランやジョン・レノンやボブ・マーリーは言わずもがなで、ポール・ウェラーにしろエルヴィス・コステロにしろ、歌の後ろに政治的としか言えない主張があって、もちろん最...

ブルースマンの恋

ブルースマンの恋 / 山川健一ブルースの本ってわりとたくさん出版されているけれど、名盤100選的なレコードの紹介+ブルースマンのバイオグラフ的なものをつらつらと紹介していることがほとんどだ。そういう本っていうのは、もちろん読んでいるときは楽しいんだけど、結局はオタク的な知識しか残らないんだな。知識は知っていて困らないんだけど、そのことで音楽を理解した気になるのはよろしくない。そういうものって音楽の本質と...

日のあたる白い壁

江國香織さんが絵画について書いたエッセイ集「日のあたる白い壁」に、友人とのこんなやりとりが紹介されている。「この美術館にあるなかで、どれでも好きな絵を一枚もらえるとしたらどれがほしい?ただし絶対飾らなきゃいけないんだ。売るとか、財産として所有するとかそういうのじゃなくてね。まっ白い壁の、広いきれいな家に住んだら、とかいうのも駄目で、いま住んでいる家に、必ず飾らなきゃいけない。」いま住んでいる家に飾...

進歩 ー人類の未来が明るい10の理由 ー

年が明けて2020年。2020年という語感に近未来感を感じてしまうのは、80年代に接してきたいくつかのSF作品の影響だろうか。例えば「ブレードランナー」で描かれていた2020年の世界では、環境破壊が進んだ結果、人類の多くは他の惑星へ移住。酸性雨が降りしきる地球では人造人間レプリカントたちが反乱を起こしていた。例えば「AKIRA」では、第三次世界大戦の核爆弾で荒廃した東京が舞台になっていた。いずれにしても昔のSF作品...

世界史を大きく動かした植物

消費税が上がって10日余り。どうも税金が10%になったという実感が薄い。というのも、ろくに買い物をしていないからだ。元々物欲はあんまりあるほうじゃない。身につけるものや使うものは機能性重視、外食もそんなにしないし、唯一の散財場所だったCDもずいぶん買わなくなった。10%に上がった買い物をしたのは今のところ缶ビールだけだな。今日、買いだめが切れて490円に上がったタバコを買って、ちょっとだけ増税を実...

嵐の夜の

台風の夜。向かいの疎水沿いにずらっと並んだ木々が枝と葉っぱをさわさわと揺らしている。やがてシャワーのような雨。一定のボリュームで一定の量を降らす雨の音は疲れた体に心地よい。夜11時。やたらとはしゃいでいるニュース番組の台風報道。画面の枠の下段ではテロップが延々と流れている。JR山陽新幹線 小倉~新大阪 運休、ANA300便を運休、避難勧告 奈良県黒滝村 全域、十津川村 全域・・・画面の左側では日本列島...

生きて虜囚の辱しめを受けず

『生きて虜囚の辱しめを受けず』この言葉は、近衛文麿内閣で当時陸軍大臣だった東条英機が、戦陣訓として通達した言葉だったそうだ。捕虜になったり囚られたりするのは日本国民として恥だ。敵の捕虜になるくらいなら死ね。そういう意味の訓示を真に受けてしまった多くの若者たちが、実際は失う必要のない命を戦地で散らした。太平洋戦争での戦没者は約310万人、そのうち軍人・軍属が240万人と言われているが、もしもこの言葉...

すいかの匂い

小学生の頃、夏休みには毎年、家族でキャンプに出掛けることになっていた。琵琶湖湖畔のキャンプ場。湖の畔からそう遠くない山の斜面にテントを張れる場所が整備してあって、いくつもの青や黄色やカーキ色のテントが林の中に立っていた。奥の方にはいくつか、丸太でできたロッジもあった。父親の勤め先の保養所みたいなところだったのだろうか、市営か県営のものの一部を勤め先が借りきっていたのだったか。父親の勤め先の同僚やそ...

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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