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♪THE FIRST OF A MILLION KISSES -My Vintage(101)-

ファースト・キッス
The First Of A Million Kisses / Fairground Attraction

Released:1988

the lights on the westway
go on a million cars hurry home
an ice cream van shuts off its tinsel bells
winter won’t be long

西通りに街灯が灯って
たくさんの車が家路を急ぐ
アイスクリーム屋のヴァンも店じまい
冬がもうすぐやってくる

I see you every day
I watch as you walk down
this way we pass on the stairs of this council block
too shy to find words to say

毎日あなたのこと見かけるわ
あなたが歩いてくるのを探しているの
官庁街の階段ですれ違っても
かける言葉が見つからない

but your smile is a prayer that prays for love
and your heart is a kite that longs to fly
hallelujah here I am
let’s cut the strings tonight

けど、あなたの笑顔は愛への祈り
あなたの心は今にでも糸が切れそうな凧みたい
ハレルヤ  わたしはここにいるのよ
ねぇ、今夜その糸を切っちゃいましょ

so meet me on the corner at eight
let’s get out of this place
we’ll kiss the first of a million kisses
and let the past fall away

8時にあの街角で待ち合わせをして
そしてどこかに行って
これから百万回も続く最初のキスをするの
昔のことなんて全部どっかへほったらかして
    (Allelujah

一気に気温が下がってめっきり冬めいてくると、この歌を思い出す。
なんかロマンチックで、ほわっとあったかい気分になれる。
アルバム・タイトルにもなった“ the first of a million kisses ”、これから百万回も続く最初のキス、って言葉からしてなんかもうメロメロになってしまいますね。

フェアーグラウンド・アトラクションがデビューしたのは1988年、僕は大学生で、昼間はレンタル・レコード店で、夜は居酒屋であくせく働いてばかりいた。
当時は世に言うバブルの真っ只中、でもそんな浮かれた世界とはまるで縁もなく。
当時流行っていたのがいわゆるユーロビートと呼ばれた打ち込みリズムのディスコ・ミュージックで、店で同僚がガンガンそればっかりかけるのに辟易していた。正確にはきっと違うレコードだったのだろうけど、僕には全部同じに聞こえた。辟易を通り越して殺意すら感じていた(笑)。いや、実際あの手の音は暴力的。拷問だったよ。
そんなときに、ポコッと道端に咲いた花みたいに出現したこのバンド。
アコースティック・ギターやウッド・ベースのやわらかなサウンド。
トラディショナルな雰囲気とどこかジャズっぽさも交えたリラックスした演奏。
ノスタルジックで、ロマンチックで、クールで、聴き終わったあとにはどこか切なくも甘酸っぱい気持ちになれる、どこか幸せな気分になれる、1988年にそんな音楽は本当に貴重だったのだ。

A Smile In A Whisper
Perfect
Moon On The Rain
Find My Love
Fairground Attraction
The Wind Knows My Name
Clare
Comedy Waltz
The Moon Is Mine
Station Street
Whispers
Allelujah
Falling Backwards
Mythology

印象的なジャケットは、エリオット・アーウィンというフランスの写真家の50年代の作品のトリミングなんだそうだ。アルバムの世界観と一体化した粋なデザインですよね。
自分には似合わないお洒落さなんだけど、あざとさがないのがいい。
こういうのって今お洒落でしょ、的にこれみよがしに提案されるファッション雑誌のお洒落さとは対極にあるような、素朴でさりげなく、でもちゃんとポリシーのあるお洒落さ、みたいな感じかな。
フェアーグラウンド・アトラクションは残念ながらこの一枚で解散してしまったけれど、この後に出現するアンプラグドのブームの先鞭をつけたのはこのレコードだったのではないかしら?とか、そういう意味でこのアルバムの果たした役割はセックスピストルズ的に革命的だったのかも、なんて勝手なことを言っておきます。

さぁ、いよいよ本格的な冬がやってくる。
寒さは厳しいけれど、心にぽかぽかあったかくなるものがいくつかあるといいね。




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コメント

[C2425]

yuccalinaさん、こんにちは。
ほんと当時、ユーロビートには辟易ました。あれはもう音楽とは別モノでしたね。
愛のないメイクラブ同様、愛のない音楽はあかんねー。
このアルバムを聴いた頃から、どんどんと古い音楽が好きになっていったような気もします。
エディ・リーダーのソロもいいですね。安らぎます。

[C2424]

こんにちは。
私もユーロビートは苦手で、パンクよりも暴力的に感じたことあります。
かつて、ジョージ・クリントンはディスコ音楽を「機械的で愛の無いメイクラブみたいで嫌」とか言ってたのを思い出しました。
人工的なとこが受け付けないんでしょうね。

で、フェアグランド・アトラクションですが、私も愛聴してましたよ。お洒落だけど、あざとさがない、正にその通りだと思います。そう言えば、エディ・リーダーのソロも好きでした。
  • 2014-12-13 12:42
  • yuccalina
  • URL
  • 編集

[C2420]

deaconblueさん、こんにちは。
コメントいただいていたのに気づいていませんでした(__;)
“Perfect”、タイトルどおりパーフェクトな名曲だと思います。

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Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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