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♪節電 IS THE MESSAGE!

mono-monoさんのブログ“節電 IS THE MESSAGE!”という記事に触発されてこの記事を書いています。


子どもの頃、家中の電気を消して回るのは僕の役目だった。兄や弟がつけっぱなしにした部屋の電気やらテレビを「もったいない、もったいない」と言いながら消して回るのだ。
どうも僕は、子どもの頃、自分の家がとても貧乏だと思い込んでいたらしい。
或いは、ちょうど物心がついた頃に石油ショックがあって、母親がそうやってこまめに節電していたのを目の当たりにして育ったからかもしれない。
つけっぱなしの電気に疑問を持たなくなったのはいつ頃からだったのだろう?
そもそも資源の乏しい国だった僕たちの国は、いつの頃からか、今までになかった便利さや快楽を新しく創り出してまで浪費を奨励するような国になっていた。
そのエネルギー源が原子力発電所であることはうすうすと知りつつも、万が一の事故が起きたときにはきっと取り返しのつかないような事態になるんだということもおぼろげながらわかりつつも、そして電力会社や国の言うことは手前味噌なことばかりで真実ではないであろうということもわかりつつも、その電気がもたらす快適さには抗えずに結果として容認してきたのだから今起きている事態に対してあぁだこうだと批判めいたことを言う資格などないのだと思う。
けれど、これからのこととなると別だ。

「自動販売機の電気代が無駄だ。」と再選されたばかりの都知事が発言していた。
それではなぜこの国のいたるところに自動販売機があるのか?
答えは簡単。利用されるから。そして儲かるから。
経済活動に関わることを行政が一方的に制限することは、資本主義社会ではよほどの法的根拠がない限りやってはいけないことだが、それでは自動販売機の数を減らすにはどうすればいいのか?これも答えは簡単。利用しなければいい。儲からないものはやがて廃れる、これが資本主義社会の基本。
原子力発電所がこんなにたくさんできてしまったのも、僕たちがもっと便利に、もっと快適にを望んだ結果なのだから、もうこれ以上原発を望まないのなら意思表示をしなければならない。
その意思表示の一番の方法はmono-monoさんのおっしゃるとおり「節電」なのだと思う。
需要のないものは作らない、これも資本主義の基本。
こんなにたくさん電気は要りません、ということを行動で示すしかないのだ。
電気ポットは本当に必要か?エアコンの温度設定は高すぎないか?低すぎないか?ひとつひとつの無駄を見直してみる。ほんの少しだけ手間を費やしてみる。自販機でガチャンと飲料を買う前に、少し歩けばあるコンビニへ行く。或いは飲み物を持参する。電気ポットがなくったって、30秒でお湯は沸く。
そんな小さな行動の積み重ねがやがて大きな意味を持つのではないか、という気がする。
自分でコントロールできないものに頼りきらない生活を、少しでも取り戻しておきたい。


さて、今日の音楽。
やっぱりこれしかないな。
RCサクセション、“サマータイムブルース”〜“LOVE ME TENDER ”

カバーズ
カバーズ / RCサクセション






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コメント

[C442] Re:

Backstreetsさん、こちらこそご無沙汰いたしております。
自販機であれ遊技機であれ、わかりやすいものを標的にして節電した気分になるのはよくないですね。自販機や遊技機が悪なのではありません、ましてそれを利用する人も悪ではない。
原子力は人間の手でコントロールでききれるものではないこと、また万が一の事故を考えれば決して低コストではないことがはっきりした今、産業としても原子力の展望は見えなくなったと思います。
そもそもそこまで電気を必要としていたのは、買い手側ではなく売り手側だったんじゃないか、と。
だから「そんなにたくさんいりません。」を意思表示したいと思うのです。

[C441] 有効な節電とは

ご無沙汰しております。
自動販売機には日頃お世話になることが滅多にないのですが、これで生計を立てられている小規模な店舗のことを思うと電気代の無駄でかたづけるのは少々酷なような気もします。それなら都知事がもうひとつの例として掲げた遊技機の店舗のほうが電力消費が凄まじいと思うのですが、それを言えば営業妨害とのプレッシャーを掛けられそうですね。私は遊技機にはまったく興味がないのですが、好きな方は三度のメシよりも大事だと聞きます。
50%以上の電力を原発に頼る関西地方。さて、どうなることやら。大阪の知事も時流を意識してか、「脱原発」をとの発言をして話題になっています。

[C440] Re:

shinさん、こんばんは。
そう、思い起こせば年々加速度的に贅沢に慣れてしまった気が自分自身するのです。コンビニだって自販機だって、なくてもなんとでもなるはず。
とりあえず僕の直近の自分自身への禁止事項は①3階以内の移動で一人でエレベーターに乗らない。②自販機を極力利用しない。のふたつ。小さっ(笑)。いっそ水筒でも用意しようかな。

[C439] Re:

リュウさん、こんばんは。
>夏は、水浴びして過ごすという・・

・・・(爆)。
でも考えたら、金のなかった学生時代、自分もこんなことしていました。 冷やしたタオル首に巻いたり、昼間は公共施設に行って涼んだりね。
今はエアコン平気で入れちゃうような堕落した人間になってしまいました。心を入れ替えて精進します、ハイ。でも、ドライヤーは使いませんし、髭剃りも電気シェーバーは使いません。
節電を理由に、雪駄と短パン、ランニング&首タオルで仕事したいっすねぇ!

[C438] Re:

mono-monoさん、こんばんは。共感したので、つい書いてしまいました(笑)。早速リンクアドレス、変更しておきました!

そうなんですよね、きっと。みんなおかしいと思っていながら流されちゃう。僕も随所で流されます(苦笑)。贅沢な世の中、快適な世の中を否定するわけではないのです、ただ、その快適さを支えるリスクを知っておきたい。快適さに流される余り、何も自分の手でできなくなって誰かに首根っこを押さえられるようなことにはなりたくない。
必要ないものはいらない。ちょっとだけ、本当に必要か考えて、少しの手間なら惜しまない。まずはそこから意識したいと思います。

[C437]

あぁ‥そうでした。
子供の頃は意識しなくとも節電が身に付いていたものでした。
需要と供給って一定のバランスで保たれるものだから、他方ばかりを一方的に抑制したところでどうにもならないのですよね。
なにも戦前の生活に戻れってわけではないのですものね、無駄をなくすってだけのことですものね。
自分の生活を省みて、できることから少しずつ始めていきたいです。
  • 2011-04-25 23:38
  • shin
  • URL
  • 編集

[C436] Re:

非双子会長様(笑)、こんばんは。
深夜電力。今回の件で初めて、電気って貯められないんだということを意識しました。この夏に向けてサマータイムのことが取りざたされてますが、あれって結局電力ピーク時間帯が長くなるだけでかえってやばいんじゃないの?と思ったりします。
深夜電力を活用するためには、交代制夜間勤務とかが有効なのでしょうか?

[C435]

今晩は♪

節電の鏡、リュウです(笑)

冬はホットカーペットのみで過ごし
エアコンは殆ど使わない・・。

夏は、水浴びして過ごすという・・笑

そして、究極の夏対策はもっと暑いところにいって
馴れる・・嫁の実家が奄美大島なんです・・。

でも、仕事中はそうもいかないのが悩みです・・。

[C434] 節電 IS THE MESSAGE!

goldenblueさん、どうも。
こんな風に取り上げていただき恐縮です。

いまの世の中は無駄遣いで成り立っています。
何かおかしいってみんな知りつつ何も言えなくなっています。
この社会全体が無駄遣いのサイクルに組み込まれているから自分だけがNOとは言えないってみんな思ってるんです。
でもいまこそ行動に出て少しずつでも変えるチャンスなんだと思います。

最後に業務連絡させてください。
記事本文からのリンクを次のアドレスに変えていただけると助かります。
http://mono-mono.jugem.jp/?eid=769
今のままだと、次の記事をアップしてしまうとそっちへ飛んでしまうので。
よろしくお願いいたします。

[C433]

前のコメント、タイトル間違っちゃったみたいです
ブログによってTitleとNameの順番が違うし
PCが気を利かせて名前をメモリーしてくれてるし、で
私の秘密結社でのコードネームが出ちゃいました(爆笑

  • 2011-04-25 21:24
  • 非双子
  • URL
  • 編集

[C432] 非双子

我が家は電気温水器ですが深夜電力なんで安い。
エアコンや電灯含んだトータルの電気代は年間平均で月に8千円くらいかも。
調理に使うガス代は冬場で高くても3千円台。
家庭でのガスや灯油の温水はコストがかかり過ぎだし、CO2排出するし、、
要するに電気使用のピークを避ければ発電所の増設は要らないはず。
趣味のオーディオの消費電力は・・・

深夜にこっそり聞きます、バックグラウンドノイズも少なく”いい音”します(笑

が、、、ロックは物足りない! ですのでヘッドホンかな。
  • 2011-04-25 19:42
  • 会長
  • URL
  • 編集

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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