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“大好きなヴォーカリスト4人あげてください”

回ってきたバトンはつい拾ってしまう。
大阪弁でいう「いっちょかみ」。
お題があれば乗ってしまうのは、大喜利的宿命なのだ。

古くからのブロ友meguさんからの「大好きなヴォーカリスト4人あげてください」というバトン。
好きな歌い手はたくさんいる、楽勝だー、と思って選びはじめて、案の定困ってしまった。

そもそも「ヴォーカリスト」とは?

例えばジョン・レノンは大好きだけど、「ヴォーカリスト」かというと違う気がする。
ジョンの魅力は、歌い手として以上に、作り手、表現者、アーティストトータルとしての魅力の方が強いと思ったのだ。
デヴィッド・ボウイやボブ・ディラン、ニール・ヤングや忌野清志郎もそうだろう。

ライ・クーダーやザ・バンドのリチャード・マニュエルやリック・ダンコ、リトルフィートのロウエル・ジョージなんかも歌に味わいがあって大好きだけど、彼らの歌は「ヴォーカリスト」というよりも、楽器演奏者としての魅力と地続きだ。

では、自分のイメージする「ヴォーカリスト」とはどんな感じかというと・・・

1・基本、楽器を演奏しながら歌わない

2・圧倒的な歌唱力

3・どんな歌も歌いこなし、その人なりの歌にしてしまう強い個性


・・・と、こんな感じでしょうか。
つまりは、自分の体を楽器として鳴らせる人、というのが、僕が思う「ザ・ヴォーカリスト」像。

この定義で絞って選んでみた結果、こうなりました。

●チャカ・カーン
アメリカ代表、アフリカ系代表、女性代表。
あの大きな口から溢れる迫力ヴォイス。
どこまでも伸びていく声量。
ソウルやファンクはもちろん、バラードもジャズも歌いこなす幅の広さ。
たぶんハード・ロックとか歌っても様になるんじゃないかと。
さらに、例えばニーナ・シモンみたいな意識高い系のハードル高さやジャニスみたいな近寄りがたさもなく、セクシーかつチャーミングな存在感。
すべてが圧倒的。

曲は、重心が低く匂いたつようなファンクなやつを。




●ロッド・スチュワート
イギリス代表、アングロサクソン代表、男性代表。
チャカと同じく、ロックもソウルもスタンダードも歌いこなす幅の広さ。
若い頃のやんちゃさも、歳食ってからの枯れ方も、ジェフ・ベック・グループ~フェイセズ時代も、ちゃらいディスコのノリも、あざといくらいの「アメリカン・ソングブック」も全部かっこいい。

こちらはチャカとのデュエット・ナンバーを。




●夏川りみ
日本代表は、少し趣を変えて。
この方も、何を歌っても自分の歌にしてしまうのですよね。
歌謡曲、演歌、民謡、フォークから童謡、唱歌まで。
透き通った伸びのある声、シャウトや裏声ではなく地声でどこまでも伸びていく感じがすごいのです。

曲は、敢えてこれを選んでみた。
はっきりとした日本語の発声がとても心地よいです。



さて、4人め、誰にしようかといろいろ考えたんですが、、、

やっぱりこの方だな。


●ミック・ジャガー
ミック・ジャガーのヴォーカリストとしての凄さは、ストーンズやソロよりも、客演での存在感の凄さにはっきりと現れます。
古くはカーリー・サイモンとの“You’re so vain”、ピーター・トッシュとの“Don't look back”。ボウイとの“Dancing in the street”にピーター・ウルフの“Pretty Lady”。
なんせバック・ヴォーカルなのに主役を食いまくっちゃう。
一聴してミックとわかる声質、その声のアクの強さ、存在感、僕が今さら言うまでもないことですが、すごい人です。

ピーター・ウルフとのこれをぜひ聴いてみてください。
後半の熱さがたまらんです。




という訳でどうにか4人選んでみたものの、「大好きな」ではとても選べなかったので、ある基準をひいて引っ張り出した感じですね。



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コメント

[C3380]

colさん、ご無沙汰です。
すっかりblogやめちゃったと思ってました。

ヴァン・モリソンやジャニス、すばらしいヴォーカリストはいっぱいいますが、やっぱりミック・ジャガーは特別感ありますね。
  • 2020-06-14 17:06
  • goldenblue
  • URL
  • 編集

[C3379] vocalist

久しぶりにこちらにお邪魔しました
私もミック・ジャガーが浮かびました
(時々ギターを持ちますがあまり好きではありません、、、ハーモニカを吹くミックは好きですが)
他ではヴァン・モリソン、ジャニス・ジョプリン辺りが好きなヴォーカリストというイメージです
プライマルのボビー・ギレスピーもフロントマンというか絵になりますね
またお邪魔します

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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