FC2ブログ

Entries

歌にならない木曜日 ~曜日と歌に関する一考察~

今日は木曜日、週の半ば、疲れが溜まる頃ですね。
金曜日になれば「あと1日っ!」って踏ん張れるんだけど、木曜日あたりはしんどさピークな感はあります。

さて、古今東西、量りしれないほどの歌が生まれては忘れ去られていくのですが、そんな星の数ほどある楽曲の中には、ある特定の曜日をタイトルにした歌がたくさんあります。

印象として一番多いと感じるのは土曜日でしょうか。
ベイ・シティ・ローラーズの“Saturday Night”やエルトン・ジョンの“土曜の夜は僕の生きがい” 、デイヴ・エドモンズの“Almost Saturday Night”、これはジョン・フォガティもカバーしてた。サム・クックの“Another Saturday Night、トム・ウェイツ“Heart Of Saturday Night”、シカゴ“Saturday In The Park”、ラフィン・ノーズの“Crazy Saturday Night”に山下達郎“土曜日の恋人”、浜田省吾“もうひとつの土曜日”“土曜の夜と日曜の朝” 、泉谷しげる“土曜の夜、君と帰る”、などなど、パッと思いつくだけでもいろんな曲があります。ジョン・トラボルタの“Saturday Night Fever”もあるな。

次いで多いのは、日曜日。
ハイロウズの“日曜日よりの使者”、ヴェルヴェット・アンダーグラウドの“Sunday Morning”、スモール・フェイセズの“Lazy Sunday Afternoon”、U2“Sunday Bloody Sunday”、はたまた石野真子の“日曜日はストレンジャー”に、田中星児の“ビューティフル・サンデー”(笑)。

月曜日も意外と多くて、ブームタウン・ラッツの“I Don't Like Monday”、ママス&パパスの“Monday,Monday”、カーペンターズの“Rainy Days and Mondays”、バングルスの“Manic Monday”。ブルースでは“Call It Stormy Monday”。デュラン・デュランにも“New Moon On Monday”なんてのもありました。

これが、火曜日になるとぐっと減るのですね。
ローリング・ストーンズの“Ruby Tuesday”は曜日というより女の子の愛称。デヴィッド・ボウイの“Love You Till Tuesday”、スティーヴィー・ワンダーの“Tuesday Heartbreak”くらいしか思いつかない。
水曜日も少なくて、有名なのはサイモン&ガーファンクルの“Wednesday Morning,3AM”、大瀧詠一の“雨のWednesday”くらいでしょうか。
個人的には後期ARBの“灰色の水曜日”っていう曲も大好きなんですが、あんまり知られてませんよね。
金曜日も意外と少なくて、思い浮かぶのはハウンド・ドッグ“嵐の金曜日”、ドリカムの“決戦は金曜日”くらい。スティーリー・ダンに“Black Friday”ってのがあったか。
♪きーんよーび、あしたはやーすーみ、っていうサビの歌があったけど、あれ何だったっけ。

まぁ、それはともかく。
一番思い浮かばないのが木曜日でして。
ほんっとに思いつかない。
皆無、といっても過言ではない。
少なくとも有名なヒット曲はない。


歌の中に曜日を織り込ませるのは、歌われている物語や感情により具体性を持たせるためのひとつの手法。
「今日は土曜日だぜ」と曜日を指定することで、パァーッと遊んでは嫌なことなんて忘れちゃえ!というメッセージがよりリアルになる。日曜日だからのんびりしようとか、月曜日は憂鬱だな、とか。
仕事や学校なんてめんどくさいよな、という感情を伝えるにあたって、「今日は月曜日」という舞台設定からひとつの物語に具体性が増す。聴き手はイメージしやすく、共感しやすくなる、ということ。
そう考えると、たくさん歌われている曜日ほど、その曜日による気分がはっきりしていると言えるのだろうし、平日の真ん中あたりは特別な感情を呼び起こすイメージに乏しいと言えるのだろう。

歌われる土曜日。
歌われない木曜日。
誰の人生にも、それぞれの曜日は均等に訪れる。
土曜日の数と同じだけ、木曜日を過ごすのなら、特別な土曜日のアドレナリンだけではなく、木曜日にある小さなため息や、小さな気づきや小さな幸せを歌いたくなるような生き方ができるといいな、と思うのだけど、現実的には木曜日はやっぱりちょっと疲れが溜まってヘトヘトだったりするのだ。

というわけで、ようやく見つけた木曜日の歌。


Thursday Morning / Giles,Giles and Fripp

ジャイルズ、ジャイルズ&フィリップなんて普段聴く音ではないのだけれど、英国的叙情と牧歌的な中のヒリヒリ感は後のキングクリムゾンでのいくつかの作品と同じ匂いがして、ちょっとけだるくでもひとふんばりしなきゃいけない木曜日の朝にちょうどいい。






スポンサーサイト



この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://goldenblue67.blog106.fc2.com/tb.php/1538-4a709201

トラックバック

コメント

[C3356]

Bach Bachさん、こんばんはー。
ドノヴァンって、ちゃんと聴いたことないんですよね。
情報ありがとうございます‼
youtubeで探してみます。
  • 2020-01-26 20:07
  • goldenblue
  • URL
  • 編集

[C3355] ドノヴァンの曲に

フォークシンガーのドノヴァンの曲に「Jersey Thursday 」という憂いのあるめっちゃくちゃいい曲があるので、ぜひ聴いてみてください!ギターの演奏がまた素晴らしいんです。。

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

Profile

golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

Calendar

06 | 2020/07 | 08
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

Gallery

Monthly Archives